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信州大学附属図書館のこれから(2):コロナ禍の中で一年が経って(附属図書館長からのメッセージ)

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新年度を迎え、キャンパスに賑わいが戻ったものの、新型コロナウィルス感染症はおさまる気配がありません。私たちはこの1年、感染症の脅威と向き合いながら、日々の生活・研究・学習・社会活動を営んできました。しかし、「withコロナ」「afterコロナ」という新たな世界の構築には、数年、あるいは数十年かかるかもしれません。私たちは、今、世界的な歴史の転換点に立ち会っているのです。幕末から明治維新を生きるようなものですね。大変ですが、せっかくの機会ですから、世界が変化していくさまをじっくりと見届けることにしましょう。

信州大学附属図書館では、書籍の閲覧、閲覧席の利用などのサービスを行っています。安全のため席数を制限していますが、電子ブックなど、自宅からアクセスできるデジタルコンテンツを充実させるなど、オンラインで利用できる図書館サービスの充実にも取り組んでいます。
また、先輩に学習の相談ができる「ピアサポ@Lib」を、中央図書館2階とオンラインで行っています。是非活用してください。

大学図書館は、古今東西の膨大な知を蓄えた「知の森」です。学生の皆さんが分け入るために、「知の森の案内人たちー学びのスタートを新書から始めようー」というキャンペーンを行っているので、ぜひ参照してください。

昨年は、全国の図書館が長期に閉館したことで、書籍や論文などが利用できないという事態に陥りました。多くの大学では、研究成果をインターネット上で公開し、誰でも利用できる取り組みを行っています。本学でもSOAR(信州大学学術情報オンラインシステム)を通じて研究成果の公開を進めています。「withコロナ」、「afterコロナ」の時代に向けて、学生・教職員の方々の学習・研究・環境をどのように整えていくのか。これからの図書館の大きな課題です。

図書館の利用にあたって不明な点がありましたら、図書館のウェブサイト、利用案内をご覧いただくか、職員に気軽に尋ねてください。

2021年4月30日
信州大学附属図書館長 渡 邉 匡 一