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2023/06/06

美術館等の展示施設でのインクルーシブ・デザインを目指したハンズフリーのオーディオガイドでの模擬展覧会を開催

信州大学教育学部の小野文子准教授(美術史)を中心とした研究グループでは、視覚障害者が「一人で、自由に」美術館等での鑑賞が可能になることを目指し、ハンズフリーのオーディオガイドを開発・研究しています。

5月31日に長野県長野盲学校で風景画をテーマとして模擬展覧会を開催し、このオーディオガイドを用いて、中高生6名が鑑賞学習を行いました。


参加した生徒は、受信機とヘッドフォンを装着し、自身のペースで、一人で、歩きながら順番に作品を鑑賞しました。ハンズフリーのオーディオガイドは、作品に近付くことで、自動で解説音声が再生されるようになっており、鑑賞中は作品番号のボタンを押すなど機器を操作することなく解説を聞くことが可能です。今回の作品解説では、作品の風景にあわせて、上下左右から情景音が聞こえる3Dの空間オーディオ体験が可能となっています。パリの街の喧騒や馬車の音、絵画の左側から右へと流れる波の音、嵐と頭上から聞こえる雷など、臨場感を伴う効果音により、鑑賞者が立体的に絵画作品を鑑賞できるようにデザインされています。参加した生徒の皆さんは、展示された7枚の絵画を、一人で、自由に、解説にあわせて鑑賞していました。また、オーディオガイドの体験後も弱視の生徒さんは改めてじっくりと絵画を見たり、参加者以外の児童・生徒のみなさんも見学に訪れたりするなど、多くの方に楽しんでいただけた模擬展覧会となりました。
6月には松本盲学校でも同様に模擬展覧会を予定しており、オーディオガイドの研究開発が社会実装に向けて、さらに進められていく予定です。



実施概要
日程: 2023年5 月 31 日(水)
会場:長野県長野盲学校体育館(長野県長野市北尾張部321)
研究グループ:信州大学教育学部 小野 文子(美術史)
                宮地弘一郎(特別支援教育)
                向井秀文(心理)


 

※本事業は、文部科学省「ICTを活用した障害のある児童生徒等に対する指導の充実」事業の支援を受けています。

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