信州大学 教育学部

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2021/01/05

教育学部スポーツ科学教育グループ友川幸准教授が2020年度日本国際保健医療学会奨励賞を受賞

教育学部スポーツ科学教育グループ友川幸准教授が2020年度日本国際保健医療学会奨励賞を受賞しました。

論文タイトル: Introducing Ecohealth education in a Teacher Training Institute in Lao PDR: a case study



≪友川先生より≫

この度、2020年度の日本国際保健医療学会奨励賞を頂いた論文では、健康教育と環境教育の質を改善し、開発途上国での持続可能な開発を実現するためのエコヘルス教育の有効性を論じました(Health Promotion International, 2020, daaa100, https://doi.org/10.1093/heapro/daaa100)。


エコヘルス教育は、経済・社会開発に伴って生じる人間の生活様式の変化が、環境に与える負荷と、それによって生じる人間の健康への影響を理解し、健康及び環境に配慮した生活様式を身につけることを目指す教育です。論文では、まず、開発途上国における健康教育、環境教育、持続可能な開発のための教育(ESD)の変遷を整理し、それらが抱える課題の解決にエコヘルス教育が果たす役割を検討しました。次に、ラオスでの事例を基に、エコヘルス教育の具体的な指導内容を提案しました。さらに、エコヘルス教育が、健康と環境の問題の観点で、ESDの概念を具体化した教育でもあることを指摘し、健康教育、環境教育、そしてESDの質の向上に貢献できる教育であると結論付けました。その上で、開発途上国でのエコヘルス教育の実施に向けて必要な取り組みを提案しました。


ラオスでのエコヘルス教育の開発は、2009年より、東京学芸大学の朝倉隆司先生、神戸大学の國土将平先生らとともに、ラオス国立大学及びラオス教育・スポーツ省との共同により進めてまいりましたが、2018年には、ラオスの教員養成機関の正式な教育カリキュラムに採用されました。そして、2019年には、日本の文部科学省の支援を受けて、教師用指導書とICT教材を開発し、さらに、教員研修プログラムの開発に取り組みました。2021年の2月には、ラオス全国の教員養成機関においてエコヘルス教育が開始されます。エコヘルスを学ぶ教師が育っていくことを願い、これからも、遠い日本から可能な支援に取り組む所存です。

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