環境保全・浄化

カテゴリ 出展年度 イベント名 テーマ 所属 氏名 概要 SDGs 詳細
マテリアル・ナノテク・リサイクル 環境保全・浄化 2023 アグリビジネス創出フェア2023 化石燃料資源に依存しない糖からつくる接着剤・樹脂 農学部 生命機能科学コース 喜井 勲 教授

接着剤の主成分であるホルマリン(ホルムアルデヒド)は、木材建築資材の活用において、廃材や木片の再活用で大量に消費されている。このホルマリンは、化石燃料資源である天然ガスを原材料として合成されるため、将来的な枯渇が懸念され、またSDGs達成の観点から、代替となる物質が求められている。今回の出典では、天然由来成分である糖を酸化することで得られるアルデヒド物質(糖由来アルデヒド)が、ホルマリンの代替となることを示す。今回の出展の目的は、糖由来アルデヒドの製造技術について共同研究開発で連携できる企業を探索することと、このような技術シーズが林業の活性化に与える影響を調査することである。

PDF 詳細
環境保全・浄化 2023 信州大学新技術説明会、nano tech 2024 ナノ材料フリーで実現した高透水性・高分離性能のナノろ過膜 工学部 物質化学科 佐伯 大輔 助教

【新技術の概要】
製膜後に部分的に分解する機能性アミンを用いて、ポリアミドからなる高透水性ナノろ過膜を開発した。分離性能を維持しながら従来の市販のナノろ過膜を大きく超える透水性を実現した。分離特性を制御することもできる。
【従来技術・競合技術との比較】
従来のポリアミド水処理膜と同様の製造方法で、カーボンナノチューブやグラフェンなどの先端ナノ材料を用いることなく、それらの材料を用いたナノろ過膜に匹敵する性能を実現した。より低エネルギーで、分離を行う事ができる。
【新技術の特徴】
・ナノリスクの可能性が懸念されるあるナノ材料を用いない
・既存のポリアミド水処理膜の製造プロセスを用いることが可能である
・低エネルギーで膜分離を行うことが可能である
【想定される用途】
・浄水
・製造プロセスにおける分離精製
・排水からの有用物回収

2.飢餓をゼロに飢餓をゼロに 6.安全な水とトイレを世界中に安全な水とトイレを世界中に PDF 動画 詳細
環境保全・浄化 食品・農業 2023 大学見本市2023~イノベーション・ジャパン 土づくりのためのアーバスキュラー菌根菌の培養・貯蔵技術 農学部 植物資源科学コース 齋藤 勝晴 教授

【技術概要】
アーバスキュラー菌根菌(AM菌)は植物のリン吸収を助ける共生菌です。AM菌は、微生物資材として農業利用されていますが、その増殖には植物との共培養が必要です。私達は、AM菌にミリスチン酸を投与すると、AM菌が単独で増殖することを発見しました。しかし、低温貯蔵で胞子の発芽活性が失われることが課題でした。この問題を脂肪酸の混合投与で解決しました。
【想定される活用事例】
・AM菌の製造と流通
・高品質AM菌の製造
・化学肥料の使用量削減
・AM菌の環境保全型農業への利用
【キーワード】
アーバスキュラー菌根菌、純粋培養、低温、貯蔵、リン、接種、微生物資材、脂肪酸、胞子発芽、環境保全型農業、減肥

PDF 詳細
カーボンニュートラル 環境保全・浄化 2023 大学見本市2023~イノベーション・ジャパン グローカル水課題を解決する「信大クリスタル(R)」 信大クリスタルラボ 手嶋 勝弥 教授

【技術概要】
信大クリスタル(R)は、フラックス法で育成した高品質な無機結晶材料と関連材料の総称です。結晶成長条件を工夫し結晶形態を最適化、様々な用途材料の性能向上を達成しています。その中でも、水から重金属等のカチオンや、フッ化物イオン・硝酸イオン等のアニオンを除去する結晶材料の実証試験・社会実装が進展しています。原料用水から選択的に鉄・マンガンを除去し、醸造好適水を精製、日本酒・クラフトビール・味噌等の醸造に活用しています。アフリカでは、飲用水のフッ化物イオン除去を実証し、300名規模の水供給を開始しました。
【想定される活用事例】
重金属吸着材は水に含まれるミネラル(カルシウム・マグネシウム)は除去せず、醸造用途には不要な重金属(鉄・マンガン)を高効率に除去し、醸造好適水を作ります。日本酒・味噌・醤油・ビール・蒸留酒原酒などの醸造用途全般で、高品質な商品づくりに活用できます。
重金属吸着材・アニオン吸着材は、飲用水処理、工業プロセス用水処理、排水処理、有価物回収などに広く活用できます。
【キーワード】
無機材料、結晶、水処理、吸着材、食品製造用水、発展途上国、SDGs

PDF 詳細
カーボンニュートラル 環境保全・浄化 2023 大学見本市2023~イノベーション・ジャパン 環境分解/リサイクルを志向した次世代モノマー&易分解性高分子 繊維学部 化学・材料学科 高坂 泰弘 准教授

【技術概要】
環境分解やケミカルリサイクルを志向した新モノマー,新ポリマーを紹介します.
1) 加水分解による分解,ケミカルリサイクルが可能なビニルポリマー
1) 3級アミン触媒存在下で迅速に加水分解するポリエステル
2) アクリル系ポリマーの穏和な架橋・脱架橋技術
4) 特定刺激により高速分解するアクリル系ポリマー
【想定される活用事例】
短期目標:アクリルポリマーの市場で,硬化性・易分解性を必要とする材料への応用が期待される.
用途:解体性接着剤,剥離性コーティング剤,フォトレジスト,3Dプリンタ用樹脂
長期目標:ケミカルリサイクルや環境分解が可能な材料として,アクリルポリマーやポリエステルの市場を想定
用途:フィルム,繊維,ゲル,ゴムなど構造材料
【キーワード】
アクリル,アクリレート,ビニルモノマー,ケミカルリサイクル,接着剤,レジスト,解体性,環境分解,生分解,ビニルポリマー,ラジカル開環重合,光硬化,熱硬化性樹脂,不飽和ポリエステル,機能高分子

PDF 詳細