平成29年10月13日、信州大学附属図書館では信州ユビキタスネットシステムSUNSを活用したセミナー「大学図書館の学習空間と学修支援～世界・日本・信州の事例から～」を開催し、学内外の教職員、大学役員、学生、一般市民等、52名が参加しました。

• セミナー内容について

　パリ・デジタル大学のJohn Augeri氏からは、世界60大学以上のアクティブラーニングスペースを訪問し、実際の利用動向を調査した経験から、ゾーニングやICTの活用方法、全学的な学習スペースのあり方のガバナンスといった観点でこれからの学習空間のあり方について具体的な示唆があった。
　一方、信大からは平成27年6月にリニューアルした中央図書館の統計から、各スペース（特にグループ学習室）の利用動向の分析結果が示され、授業関連の活動（授業外の活動でグループワークが必要とされるケース）が増えていることや、ピアサポートの有効性について報告があった。

　参加者からは、「フォーマル・インフォーマルという視点が興味深く、海外の事例を数多く見ることができた」「実際にこれだけの時間を学生がラーニングコモンズで使っているとは驚きだった。利用動向とテクノロジーの関係も面白く、腑に落ちた」「大規模な改修ができなくても今ある施設を使ってできる学習空間の作り方を考えたい」といった感想が寄せられた。
　本企画は、若手・中堅職員のグローバル化対応を目的としたOJTの一環と位置づけ、講演者との事前のやりとりやランチミーティング、アテンドを英語で行う等、実践的な経験を積む場ともなった。

大学図書館の学習空間と学修支援 表裏PDF (480KB)

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