湖沼高地教育研究センターは、湖沼研究部門と高地研究部門からなる理学部附属の組織です。湖沼研究部門では諏訪臨湖実験所および木崎臨湖ステーション、高地研究部門では上高地ステーションおよび乗鞍ステーションを拠点とし、教育・研究活動を行っています。うち諏訪臨湖実験所には教員2名が常駐し、諏訪湖をはじめとした地域の環境に関する研究を行っています。
毎年8月に全国の国立大学臨海臨湖実験所で単位互換の実習を行っています。
[国立臨海・臨湖実験所ホームページ]
[2022年の実習についてはこちらをご覧ください]
信州大学山岳科学研究拠点が筑波大学、静岡大学、山梨大学とともに実施している山岳科学教育プログラムの一環として、諏訪臨湖実験所や上高地ステーション、乗鞍ステーションを利用した実習を行っています。
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信州大学理学部で行われる野外実習では、諏訪臨湖実験所や上高地ステーション、乗鞍ステーション等の施設を利用した実験や実習を行っています。
■教育関係共同利用拠点化への取組み諏訪臨湖実験所では、大学の教育関連施設の共同利用の促進を図る制度である「教育関係共同利用拠点」への認定に向け、信州の自然教材を活かし『山岳県・ 信州の湖を舞台とし「自然の成り立ち」から「環境問題」までを学ぶ』拠点として、次の取組みを進めています。
諏訪臨湖実験所では、1977年より諏訪湖の生態系構造の解明を目的とし、諏訪湖の定期観測を行っています。所属の学生とともに、現場では透明度などの観測や、水試料の分析を行っています。同時に水生生物の採取も行い、学内外の研究者とともに、その観察や解析を行っています。
■各ステーションのリアルタイムモニタリング諏訪地域の産官学の協働プロジェクトとして、諏訪湖水質のリアルタイムモニタリングを行っています。また、上高地ステーション、木崎臨湖ステーションでも、独自にカメラ等によるモニタリングを行っています。
毎年7月第一土曜日に諏訪湖に関する展示と解説を行っています。
諏訪臨湖実験所 2022年Web一般公開毎年6月に諏訪湖集水域の河川を担当し調査を行っています。
■クリーンレイク諏訪ふれあいまつり毎年9月に諏訪市豊田の下水終末処理場で開催される環境イベントに参加し、プランクトン観察会や展示を行っています。
信州の自然は、清廉な空気・水を生産し、気象現象を穏やかに緩和したり、私たちの気持ちに安らぎを与えてくれます。一方、今日の社会が抱える環境問題の解決には、このような自然界の営みを理解し、人間を取り巻く自然環境との関わりについて科学的な自然観を育むことが大切です。特に実験や観察を通じて様々な自然現象を理解し、豊かな自然を活かした社会を支える人材を育てる必要があります。信州大学理学部湖沼高地教育研究センターは、諏訪湖や仁科三湖といった湖沼、日本アルプスを代表とした高地での教育・研究を支えるための組織です。諏訪臨湖実験所、上高地ステーション、乗鞍ステーション、木崎臨湖ステーション等の学習や実習の場を提供すると共に、地域の河川・湖沼、山岳に関わる観測や実験、生態系の観察、防災に至るまで研究を展開させています。信州の湖沼・高地の未来を見据え、教育・研究・地域貢献の機能を充実させ、幅広い学習の場や機会を提供していきます。また、当センターが保有する施設が、皆さんの学習・研究・探求の意欲に応えるものであるよう、今後とも環境を整えます。諏訪臨湖実験所をはじめとする各ステーションは研究の基地として非常に優れた環境にあります。ぜひ、これらの施設を利用してください。信州の自然を新たに発見する機会となるはずです。
当センターに所属する実験所及び各ステーションは、学内外の機関の方の宿泊、セミナー等にご利用いただくことが可能です。(研究目的の利用に限ります。)
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