教育内容

教育内容概要

 湖沼高地教育研究センターは、湖沼研究部門と高地研究部門からなる理学部附属の組織です。湖沼研究部門では諏訪臨湖実験所および木崎臨湖ステーション、高地研究部門では上高地ステーションおよび乗鞍ステーションを拠点とし、教育・研究活動を行っています。信州の山々と湖から学ぶ実験や実習で、学生の学問や社会問題、環境に対する興味を高めます。

学内向け実習

理学部野外実習
◆湖沼研究部門の教育内容概要
湖沼研究部門の教員は小型船舶免許を取得しており、所有する船で諏訪湖上での実習が可能です。
信州大学内のさまざまな授業で諏訪湖での実習が行われています。学生は、船に乗って諏訪湖を間近に感じながら、採水や水環境の計測、水草の観察を行うことができます。

【大学院】
化学ユニット:計測化学特論 (諏訪湖水質の調査、試料採取と化学分析)
物質循環学ユニット:環境計測学 (諏訪湖流入河川の水質調査)

【学部】
地球学コース:堆積・古生物実験Ⅰ(3 年)
生物学コース:生態学実験(2-3 年)/進化生物学実習(3 年)/臨湖実習(I)(II)(III)(選択)
物質循環学コース:野外調査実習Ⅱ(2 泊3 日、2 年次全員) 諏訪湖の陸水調査/野外調査実習Ⅲ(3 年次、選択) 諏訪湖の水質調査/物質循環基礎実習Ⅰ(分担、2 年次生全員) 木崎湖の水質調査/物質循環基礎実習Ⅱ(分担、2 年次全員) 諏訪湖の水質分析/物質循環実習Ⅰ(分担、3 年次、選択) 諏訪湖および木崎湖の水質分析・生物観察/物質循環実習Ⅱ(3 年次、選択) 諏訪湖および木崎湖の調査
山岳科学教育プログラム
信州大学では山岳科学研究拠点を中心に、筑波大学、山梨大学、静岡大学とともに、2018 年より大学院生(修士課程)向けに、「山岳科学教育プログラム」を実施しています。この中で、理学部の教員が、湖沼高地教育研究センターの各施設を活用し、フィールド科学に関する実習を提供しています。
五大学連携単位互換
信州大学理学部は茨城大学、埼玉大学、富山大学、静岡大学とともに、理学部に所属する学生の交流と教育内容の充実を図ることを目的として、各大学間の授業科目の単位互換制度を実施しています。この制度の利用促進を目指し、2018 年から信州大学では臨湖実習を提供しています。

学外向け実習

全国公開臨湖実習
信州大学理学部諏訪臨湖実験所は、国立大学法人臨海臨湖実験所所長会議に所属し、全国の大学生および大学院生を対象に「公開臨海臨湖実習」を実施しています。臨"湖"実習を提供している大学は信州大学と茨城大学しかありません。実習は2023年度から3種類となり、諏訪湖と木崎湖で水環境や動物プランクトン調査を行って湖沼間での違いを検討する実習、諏訪湖周辺の堆積物を調査する実習、茨城大との合同オンライン実習などがあります。

全国公開臨湖実習に興味を持った方はこちら!

教育用コンテンツ

教育用コンテンツの利用方法
湖沼高地教育研究センターでは、学内、学外向けの直接的な実習のほか、教育研究用試料の提供や、上記のコンテンツの提供などにより、様々な機関での研究・教育を支援しています。

資料提供および、コンテンツ利用の申し込みは共同利用・共同研究について のページをご覧ください。
湖沼の調査方法
諏訪臨湖実験所で行っている水質測定の様子を動画にしました。学生による字幕もしくは音声解説がついています。以下の9つの動画があります。

1.光量子(約4分)
2.溶存酸素(約2分半)
3.プランクトンネット(約3分)
4.湖水採取:バンドーン採水器・カラムサンプラー(約6分半)
5.エクマンバージ採泥器(約2分)
6.透明度(約2分)
7.pH・EC・ORP(約2分)
8.濾過作業(約4分)
9.セストンとクロロフィルの測定(約5分半)
プランクトン図鑑/水草図鑑
諏訪湖での調査・研究をもとに、出現する動物プランクトン、植物プランクトン、また水草の簡単な生態や識別時のポイントを記載しています。

動物プランクトン・・・16種
植物プランクトン・・・13種
水草図鑑・・・・・・22種

>試しに中を見てみたい方はこちら(動物プランクトン)
>試しに中を見てみたい方はこちら(植物プランクトン)
>試しに中を見てみたい方はこちら(水草)
教育用試料採取
授業や実習で使用する教材として、諏訪湖や木崎湖での以下のような試料の提供が可能です。

・動物プランクトン
・植物プランクトン
・湖水

◆◇湖水の採取は実験所の定期観測と同時に行うため、ご指定の日時の試料採取はお受けできないことがあります。諏訪湖は月に2回、木崎湖は月に1回の頻度で定期観測を行っております。試料採取については十分な時間的余裕をもってお申し込みください。
◆◇試料の送料は申込者負担(着払い)とさせていただきます。

教育実績

これまでの卒論・修論
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