教員紹介

鎌田 隆行

かまだ たかゆき

鎌田 隆行

フランス語学・フランス文学 教授

研究分野 フランス文学、生成論

現在の研究テーマ

1.草稿研究の立場からバルザック(1799-1850)を中心とした 19 世紀フランスの文学テクストに取り組んでいます。保存されている制作資料をもとに作品の成立過程を検証し,作家の想像力の展開や作品の意味作用の変容を考察するアプローチです。近年はバルザック『パリにおける田舎の偉人』や『セザール・ビロトー』を主な分析対象として自筆草稿や校正刷り等の検証を進め,特にジャーナリズムの主題の導入の問題から作品の新たな読解を試みてきました。

2.バルザックの作品における食卓の表象について,日仏の研究者と共同研究を推進しています。2017 年 9 月に開催した国際シンポジウム「バルザックと食卓の表象」の報告論文がフランスの『バルザック年鑑 2018』に掲載されました。

研究から広がる未来と将来の進路

 19 世紀フランスの小説は,単行本・新聞・雑誌とさまざまな印刷媒体に掲載されて流布していきました。作品がどのように執筆され,受容されるかはこうしたメディアのあり方と不可分の問題です。生成論による文学研究は,人間の想像力とメディアの来るべき新たな関係を見据えていくためにも重要な役割を担いうるアプローチです。

主要学術研究業績

・《Scènes de table dans César Birotteau》, L’Année balzacienne, 2018, pp. 13-31.(『バルザック年鑑』に掲載された論文)
・Takayuki Kamada et Jacques Neefs, Balzac et alii. Génétiques croisées. Histoires d’éditions, GIRB, 2012. [ 電子出版 ](パリ・ディドロ大学で主宰した国際シンポジウムにもとづく共編著)
・アントワーヌ・コンパニョン『アンチモダン 反近代の精神史』松澤和宏監訳 , 名古屋大学出版会 , 2012.(共訳書 , pp. 120-144, 292-350 担当)
・《Fonctionnement de la technique des épreuves chez Honoré de Balzac》, in Alain Riffaud (dir.), L’Ecrivain et l’imprimeur,
Presses Universitaires de Rennes, 2010, pp. 279-291.(ルマン大学で開催された国際シンポジウム「作家と印刷業者」報告集に掲載の論文)
・La Stratégie de la composition chez Balzac. Essai d’étude génétique d’Un grand homme de province à Paris, Surugadai-shuppansha, 2006.(パリ第 8 大学に提出した博士論文をもとにした著作)

所属学会と学会での活動

日本フランス語フランス文学会会員
国際バルザック研究会 (GIRB) 執行部メンバー
研究雑誌 Revue Balzac(クラシック・ガルニエ社)編集部メンバー
パリ第 8 大学叢書「近代の草稿」アドバイザリーボード委員

経歴

名古屋大学大学院文学研究科博士課程を経て, パリ第 8 大学および高等師範学校に留学。
フランス政府給費留学生 (1999-2000 年度 )。
文学博士(パリ第 8 大学)。
名古屋大学 COE 研究員,同文学研究科留学生専門教育講師,信州大学人文学部准教授を経て現在に至る。

研究者総覧 研究者総覧(SOAR)へリンク
個人サイト http://seebacher.lac.univ-paris-diderot.fr/membre/takayuki-kamada

生成批評の立場から十九世紀フランスの文学テクストに取り組んでいる。近年はバルザック『パリにおける田舎の偉人』や『セザール・ビロトー』の生成資料を主なコーパスとし、自筆草稿や校正刷り等の検証を進めてきた。支持体の問題を視野に入れて、文学作品の生成・流通・受容の関係を広く考察することを目指している。

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資料調査報告

シンポジウム報告集Balzac et aliiの電子出版

シンポジウム報告集Balzac et aliiの電子出版

『アンチモダン 反近代の精神史』刊行について

哲学的解釈学からテクスト解釈学へ

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