春季企画展は、信州大学の開学に至るまでの歴史と、その後の各学部とキャンパスの様子など、大学史資料センターがこれまでに紹介してきた内容をまとめて展示します。 新入生・新任教職員の皆さんをはじめ、大学に在籍されている方々にもあらためて信州大学について知っていただくよい機会です。 本展示が信州大学のなりたちに思いを馳せ、本学の今後の方向性を考える上で、ヒントの一つとなることを期待します。 企画展「信州大学のなりたち-創立を夢見た明治から現在までの歩み-」リーフレット.pdf 企画展「信州大学のなりたち-創立を夢見た明治から現在までの歩み-」(Web版)のご案内 (※解説動画はこちらから) [企画概要] 大学史資料センター企画展 「信州大学のなりたち-創立を夢見た明治から現在までの歩み-」 主催:信州大学 大学史資料センター・附属図書館 会期:2025年3月14日(金)~6月10日(火) 場所:信州大学附属図書館 中央図書館1階展示コーナー (松本キャンパス_松本市旭3-1-1) ※開館日・開館時間は中央図書館の開館情報に準じます。 下記URLをご確認ください。 http://www.shinshu-u.ac.jp/institution/library/matsumoto/
お知らせ一覧
小谷隆一(こたに りゅういち、1924-2006)は、信州大学の前身校のひとつである松本高等学校(松高)の卒業生です。 山に登るために松高に入学した小谷ですが、終戦前後の混乱期で思うように山に登ることもできない期間もありました。しかし、恩師や友からの惜別の言葉が書き綴られた大学ノート『山脈帖』やアルバムからは、楽しかった松高時代の様子がうかがい知れます。また、著書『山なみ帖』、『山なみ帖 その後』には、小谷が登った数々の山の思い出や、自身が収集した山岳図書「小谷コレクション」を信州大学附属図書館に寄贈するまでの葛藤などが綴られています。 作家・北杜夫やフランス文学者・辻邦生は松高卒業生としても知られていますが、北は小谷の一期後輩、辻は同期生であり、互いに人生に影響を与え合った友人でもあります。特に、カラコルム・ディラン峰遠征に北をドクターとして誘い入れたのは隊長を務めた小谷でした。 今回は、小谷が松高時代を過ごした「あがたの森」敷地内にある「旧制高等学校記念館」にて企画展を開催します。この機会に、小谷の文章に触れ、山と山書をこよなく愛した男の人生をご覧ください。 [企画概要] 旧制高等学校記念館 ギャラリー展示 「小谷隆一生誕百年回顧展 -山を登り、山を読み、山を慈しむ-」 会期:2025年2月1日(土)~2025年3月23日(日) 場所:旧制高等学校記念館 1階ギャラ
本日、9日(木)まで開催予定の第7回大学史資料センター企画展「小谷隆一生誕百年回顧展-山を登り、山を読み、山を慈しむ-」について、ご好評につき1月15日(水)まで会期を延長します。 まだご覧になっていない方、この機会にぜひ松本キャンパス附属図書館にお立ち寄りください。 詳しいご案内はこちらからどうぞ https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/library/archives/news/news/post-111.html
11月20日(水)に、現在開催中の企画展「小谷隆一生誕百年回顧展 -山を登り、山を読み、山を慈しむ-」の第1回ギャラリートークを開催しました。当日は、ご長男の小谷達雄さんご夫妻をお迎えし、一般の方にも多数ご来場いただきました。ご参加くださった皆様ありがとうございます。 途中、展示資料の「蔵書検索システム概算見積書」を見ながら、福島特任教授が「小谷隆一さんは、自身のコレクションをリスト化して足りない図書をチェックできるように、パソコンを利用してデータベースを作ろうと試みていた。」と解説し、達雄さんに「何かご存じですか?」とお聞きする場面がありました。すると、達雄さんは「見たことないです。」と笑いを誘いながらも、「欠けているナンバーを執拗にロンドンやパリに買いに行ったことは、私も同行したので事実です。」「(隆一さんが)『〇〇の何号がないから。』と言って、執念深く探していました。」とエピソードを語ってくださいました。 ギャラリートーク終了後は、中央図書館2階の特別資料室1に収蔵されている「小谷コレクション」をご覧いただきました。シュラーギントワイト兄弟によるインド・ヒマラヤ地方の調査記録報告書4冊と60枚に及ぶ図版を納めた大型本の型をした箱(縦98.5cm x 横72.0cm x 高さ9.0cm)や貴重な山岳書を囲みながら和気あいあいと会話が進みました。 ギャラリートークと小谷コレ