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内科学第二教室(消化器内科)城下 智准教授が、日本人間ドック学会誌 Ningen Dock Internationalの2019年度英文優秀論文賞を受賞しました

2020年12月24日 [受賞]



内科学第二教室(消化器内科)城下 智准教授が、日本人間ドック学会誌 Ningen Dock Internationalの2019年度英文優秀論文賞を受賞しました。


受賞論文:
Satoru Joshita, et al. Ningen Dock International 2020;7:19-25
Clinical Influence of Hepatitis C Virus Eradication by Direct-acting Antivirals on Lipid Levels and "Ningen Dock" Health Check-up Categories in Patients with Chronic Hepatitis C Virus Infection

https://doi.org/10.11320/ningendockitn.7.1_19


受賞コメント:
日本人間ドック学会英文優秀論文賞を受賞しました。本来なら、第61回日本人間ドック学会学術大会(荒瀬康司会長)で授与式が行われる予定でしたが、WEB開催となってしまったため、当科の教授室で梅村武司教授より授与していただきました。
C型肝炎ウイルス(HCV)は、肝細胞への侵入にLDLレセプターやHDLレセプターを用い、脂質経路を巧みにハイジャックし、ヒトでの持続感染を成立させています。したがって、HCV排除(SVR)に至ると脂質に量的な変化が起きることはこれまでの臨床でも経験していました。2012年から米国のワシントン大学、セントルイスの免疫学教室に留学する機会を経て、3年後の2015年に帰国すると、そのC型肝炎治療は内服の抗ウイルス剤(DAAs)治療に劇的に変遷しておりました。そして、DAAs治療は有効性が極めて高く、ウイルス消失も早期に起きるため、実臨床での脂質の変化をより強く実感できるようになりました。LDL-Cが基準値よりも上昇する症例にしばしば遭遇し、人間ドックで脂質異常症の指摘を受けることも経験しました。そこで本論文では、我々が経験した340例のC型肝炎患者をまとめ、人間ドック学会判定区分で異常と判定される場合、生活習慣是正の指導だけでなく、C型肝炎治癒も念頭に置くべきであると結語しました。今後、この脂質の量的な変動が持つ科学的・臨床的意義を明らかにすることを次の命題とし、研究を展開していきたいと思います。

信州大学医学部内科学第二教室・消化器内科
城下 智

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