国際交流・留学
第16回国際交流セミナー:シンガポール National Cancer Center Shuen 先生、小児医学教室 齋藤先生による CAR-T 療法講演会
本学部小児医学教室 中沢洋三 教授のCAR-T 細胞の研究は、世界の最先端を走っております。CAR-T 細胞の技術は、白血病だけでなく、滑膜肉腫や肺癌などの固形癌へも応用されつつあります。今回、肝癌の研究者で、現在、信州大学と共同で肝がんに対する CAR-T 療法を開発研究されている Shuen 先生が信州大学に訪問されることから、本セミナーが実現しました。
最初に、小児医学教室の 齋藤章治 講師から、信州大学におけるCAR-T 細胞技術の基礎と臨床応用についてお話し頂きました。続いて、Timothy Wai Ho Shuen 先生(National Cancer Centre Singapore)から、シンガポールにおける肝癌治療の現状とCAR-T 療法の可能性について、ご講演頂きました。今回の講演会で、本学部小児医学教室が世界に誇る CAR-T 療法の基礎から、研究・臨床応用の最先端まで、網羅することができました。
当日は対面とオンラインのハイブリッドの講演会でした。20名余りの本学学生、大学院生、教職員が第1講義室に集まり、20名余りの皆さんがオンラインで参加されました。参加者から多くの質問が投げかけられ、熱いDiscussionが繰り広げられました。
今後も世界の最先端研究に触れる機会を設け、信州大学医学部の研究の裾野を世界に広げていきたいと考えております。
医学部 国際交流担当教授 田中直樹
【講演1】
"PiggyBac-based CAR-T therapy: from bench to bedside"
Shoji Saito, MD, PhD
(Assistant Professor, Department of Pediatrics, Shinshu University School of Medicine)
【講演2】
"Developing next generation immunotherapies for hepatocellular carcinoma
-learning from own experience of basic research, translational analysis, and clinical trials -"
Timothy Wai Ho Shuen, PhD
(Senior Research Fellow, National Cancer Centre Singapore)
※齋藤先生およびShuen先生によるご講演の動画が、学内限定eALPS 「国際交流・留学」 に掲載されています。是非ご視聴ください。