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小松 秀人 先生(株式会社コマーム 代表取締役社長)の講義が行われました

小松 秀人 先生(株式会社コマーム 代表取締役社長)の講義が行われました

2023. 06.07

  • 現代産業論

 2023年6月7日、2023年度「現代産業論」第7回の講義として、株式会社コマーム 代表取締役社長 小松 秀人氏から「中小企業による地域の活性化~子育てにしあわせな社会のために~」と題して講義が行われました。

 保育と子育て支援サービスを主な業務とする株式会社コマームは、1995年に主婦3名により製造業の事業部として発足しました。ベビーシッター事業を振り出しに事業は成長を続け、創業から28年を迎える現在ではスタッフ総勢750名とともに、「地域のあったらいいな」に応え、「子育てにしあわせな社会」の創造を目指してさまざまなサービスを展開されています。

 小松氏は「中小企業は他社に真似できない強みが必要。当社には営業部門がなく、すべて口コミや自治体の評価を活かして事業展開しており、地道な活動が潜在的なサービスを創出し、経営の好循環につながっている」と述べ、同社のビジネスモデルである「自治体と連携した地域社会創り」について解説されました。
 また、子育てにしあわせな社会の創造のために大事なこととして、「理念に共感」、「社員の想いと共鳴」、「社員と共創」の3つを挙げられ、「単に子どもを預かるのではなく、子どもファーストでなくてはならない。子どもに直接関係のない人にも応援してもらえる社会を創るのが我々の責務。しあわせな社会創りのためには自治体や各地域、学校や金融機関など、さまざまな業種との連携が必要になる」として、同社の取り組み事例をご紹介いただきました。
 具体的には、産学官金民の連携によって多くのつながりが生まれた「おやこキャリアスクール」、貧困に限らず心を密にした活動「コマームこども食堂」の開催など、いずれも地域に即した子育て支援サービスの実施は多くの子ども達を笑顔にし、人の絆を強固なものとしています。
 さらに、「サービス×地域連携」によって都市開発事業にも絡めることができるようになったとして、地域連携からの事業展開についてもご紹介がありました。

 講義中盤からは、「どんな地域貢献・地域連携事業が出来ますか?」をテーマに学生がグループワークを行いました。
 各グループごとに、協議する地域(場所)の課題を見つけて課題解決のために必要な地域資源を挙げ、地域資源の組み合わせによる相乗効果をイメージするという流れでグループトークを展開しました。
 その後、少子高齢化や子育て対策、長野県の交通機関問題や増える空き家対策など、現在の日本が抱える問題をテーマに掲げたグループ発表へと続きました。
 グループワーク中、小松氏は各グループをまわって声をかけられ、学生に向けて熱心にアドバイスされるなど活気があふれ、200名を超える学生も一様にグループワークに真剣に取り組むなど、大変有意義な講義となりました。

  • (株)コマーム 代表取締役社長 小松秀人氏
  • 講義風景

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