文部科学省 職業実践力育成プログラム(BP)認定『地域共生マネージメントプログラム』(修士課程/社会人向けプログラム)
社会人の学び直しのための新たな教育プログラムとして、地域開発・保全など農学分野の専門技術者を育成する農学版MOT(Management of Technology)「地域共生マネージメントプログラム」として開設しました。本プログラムは、企業、地方自治体、公益法人、NPOに所属する職員等、地域のマネージメント及びイノベーションを担う社会人の方を対象に、設置する修業年限1年以上2年未満(最短1年で修了することが可能)のプログラムです。
本プログラムでは、1年で修士課程修了に必要な単位を修得できます。さらに、入学時から指導教員による特定課題研究の指導を受け、審査に合格すれば、1年で修士課程を修了し、修士(農学)の学位を取得することができ、地域開発・保全など農学分野の専門技術者を育成するものです。
「地域共生マネージメントプログラム」リーフレット
「地域共生マネージメントプログラム」シラバス
- 文部科学省【職業実践力育成プログラム(BP)】に認定されました。
「職業実践力育成プログラム(BP)」認定時の、申請内容(様式1)、授業概要(様式2)はこちらです。 - 厚生労働省【専門実践教育訓練給付制度】の指定講座です。
1)専門実践教育訓練給付制度について
制度の概要、厚生労働省の制度説明サイト、講座指定番号など申請に必要な情報を記載しています。
2)明示書
地域共生マネージメントプログラム -地域で活躍するリーダーを育成します-
一般学生 | 社会人学生在職のまま受験可能 | |||
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↓ | ←↓ | |||
通常の修学 プログラム (2年間) | 地域共生マネージメントプログラム (1年間)
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履修生の声 (平成28年度履修生)

会社員
中山 昭 さん
私は、大学を卒業後、一貫して地元の電子部品製造・販売の企業に従事しており、2013年から長野県経営者協会上伊那支部の地域活性化委員会事務局を担当してきました。そして企業の社会的責任(CSR)を果たすためには、何が必要であり、何を行うべきかという観点で地域の活性化と自然環境や景観保全のための郷土愛づくりの実現のために上記メンバーと共に活動してきました。
私は、現在66歳になりましたが、少し時間の余裕ができたら頭をリフレッシュさせる意味で、いろいろな事について再度学んでみたいと考えていました。さらには地方の人口減少という問題を解決するには今後農業の持続的発展が必要と考えていた矢先に伊那谷アグリイノベーション推進機構より社会人を対象とした地域共生マネージメントプログラムの案内がありました。
また長野県経営者協会上伊那支部で産学官共同での景観の改善に取り組む「三風の会(三風とは風土・風景・風格を指す)」において、信州大学環境共生学分野の上原三知准教授との共同プロジェクトに参画していましたので、今後継続して進めるためにも研究生としてより深く学ぶ事も必要であると考え、志願して現在に至っております。
大学院の講義は、私にとって非常に興味深いものばかりですが、如何に今まで浅学であったかを露呈するかの如く、理解するのに時間のかかる内容が多くて、1週間後のレポート作成のために、夜遅くまでネット情報や文献の検索をする毎日です。その中で、社会人にとってのe-Learningシステムは、復習をするためには大いに役立っています。また講義の中で「地域連携・経営学特論」は、これからのまちづくりや地方創生という切り口でのディスカッションを行い、物事に関しての見方や考え方を勉強していますが楽しみな講義の1つです。
いよいよ後期に入り、修論のまとめをする訳ですが先生や学生の皆さんの協力を得ながら楽しい大学院生活となっています。またこれを糧にして必ず人生の幅が広がるだろうと考えています。私たちが、地域共生マネージメントプログラム1期生となるので、続いて多くの皆さんが参加されることを期待してメッセージとさせて頂きます。

伊那市農政課職員
早川 佳代 さん
管理栄養士として市役所に奉職した私は、保育園・老人ホーム・小学校などで十数年、「食べることは生きること」をモットーに、給食のお姉さんとして働いてきました。その後、人事異動で農業行政を担当する職場に移り今年が5年目。栄養士と農政の2つの業務に関わることで、「食」と「農」の繋がりの重要性を強く感じるようになり、自分の職務経験を整理して、これからの仕事に活かしたいと考えていた時に、地域共生マネージメントプログラムが開設されることを知りました。
身近にある大学で、働きながら「学びなおすこと」ができ、自分の専門性を高めることができることに魅力を感じ、迷わずに志願することを決めました。
このプログラムの魅力は、地球規模の資源問題から遺伝子の話題まで、農学に関わる広い分野を横断的に履修する事ができる点にあります。信州大学は地域貢献に力を入れている大学で、農学は地域が抱える問題に幅広く対応ができる素晴らしい分野であることも、学生として大学に身を置いてみることで初めて知ることができました。講義・レポート・課題・研究と、想像を絶する厳しい生活を送っていますが、様々な分野の知識や多様な価値観に触れることが、仕事観を見つめなおす大切な機会となり、充実した日々を送っています。
課題研究は、指導教員の先生から「研究成果を、どのように地域に返していくか」を強く意識するよう指導を頂きながら進めています。伊那市の「食」と「農」の関係を整理することで、地域振興や健康の観点から、実務者として仕事に活かしていくこと。修了後からが、私にとっての本当の試練になりそうです。

和歌山工業高等専門学校
技術職員
小川 忠繁 さん
勤め人になってから学び直しを考えたときに、私の一番の障壁になったのは仕事と両立できるかどうかでした。地域共生マネージメントプログラムのカリキュラムは仕事との両立を考慮してくれており、例えば、講義は特定の日にまとめてくれている、自分の業務の関係で講義に参加できないときはe-Learningでの受講が可能、などがありました。このような配慮のおかげで、仕事との両立は安心できました。また、私は和歌山県に在住しており、伊那キャンパスがある長野県とは物理的な距離があります。しかし、講義によってはSkype等を使って参加できたので、居住地と大学との物理的な距離はあまり関係ありませんでした。
地域共生マネージメントプログラムの講義の中で特に面白かったのは「地域連携・経営学特論」でした。この講義ではケースメソッドと呼ばれる学習法を用いて地域の課題解決の方法を探っていきます。この学習を続けることで、現状の課題の把握、解決能力や物事の深い洞察力や多角的に分析する技術、議論をより有益な方向に持っていく手法などが身に付きました。このような技術はワンランク上の社会人を目指すには必須の能力で、地域連携・経営学特論では体系的に学ぶことができるので、効率的に習得することができました。
修了後は取り組んだ研究テーマや講義で得られた知識や技術を職場の学生たちに還元していきたいと考えています。
2023年度入試案内
出願する前に、必ず「学生募集要項」を確認してください。2023年度入試情報はこちらをご覧ください。
入学資格審査申請の受付期間等 -学士の学位がない方-
2022年9月26日(月)から9月30日(金)まで(締切日の17時までに必着)
① 持参による受付は、8時30分から17時までとします。
② 郵送による場合は「簡易書留郵便」により送付してください。角形2号封筒(24㎝×33.2㎝)を用いて、封筒の表に「大学院入学資格審査申請書類在中」と朱書きしてください。
③ 提出先:信州大学大学院総合理工学研究科【農学専攻】入試事務室
入学資格審査の結果通知
申請された方には2022年10月21日(金)までに郵送します。
出願期間
2022年10月24日(月)から10月28日(金)まで(締切日の17時までに必着)
① 持参による受付は、8時30分から17時までとします。
② 郵送による場合は、「宛名ラベル」(所定書式)を市販の角形2号(24㎝×33.2㎝)の封筒に貼付し、出願書類一式を入れて「簡易書留郵便」により送付してください。
③ 提出先:信州大学大学院総合理工学研究科【農学専攻】入試事務室
入学試験の期日及び試験方法
期 日 | 集合時刻 | 試験科目 | 開始時刻 |
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2022年11月21日(月) | 12時45分 | 口述試験 | 13時00分~ |
合格者の発表
2022年12月1日(木)10時
合格者には合格通知書を送付し公式発表とします。また、信州大学大学院総合理工学研究科ホームページにも合格者受験番号を掲載します。なお、電話や電子メール等による合否の問合せには、応じられません。
問い合わせ先・願書請求先
信州大学大学院総合理工学研究科【農学専攻】入試事務室
〒399-4598 長野県上伊那郡南箕輪村8304
TEL (0265) 77-1310 FAX (0265) 77-1313