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総合工学系研究科(博士課程)

理念・目標

豊かな信州の自然環境の中で、人間と自然との融合・調和をはかる環境システムの構築、高度なものづくり技術の創製とその基礎科学の探究を基礎理念としています。
総合大学に相応しい先進的科学技術分野を総合した独立研究科博士課程を構築し、高度かつ独創的な研究を行うとともに、豊かで広い学問的な視野を持ち、柔軟な思考力及び洞察力を養い、技術・科学の分野における諸問題を自発的に解決できる能力を身につけた高度専門職業人および技術者・研究者を育成します。

さらに基盤的技術開発を積極的に推し進める国際的研究拠点、地域および産学官連携研究拠点として能動的な活動を通して21世紀における新たな産業の創成の中核を担うことのできる人材を社会に輩出することを目指します。これによって、国内外の各種産業の発展に寄与するとともに、国際的な貢献を果たすことを目的としています。

専攻及び講座の概要

本研究科は信州大学の農学部、工学部、繊維学部および理学部を有機的に結びつけ、農学研究分野に理学、工学および繊維学分野を総合することにより、先進的な科学技術の総合的な研究とそれに従事できる博士研究者の育成を目的として平成17年度に開設されました。

先進科学技術の総合的研究、その基盤となる自然科学の基礎研究、および地域の活性化に資する地域連携研究を推進する専門性と総合性を兼ね備える「生命機能・ファイバー工学専攻」、「システム開発工学専攻」、「物質創製科学専攻」、「山岳地域環境科学専攻」、および「生物・食料科学専攻」で構成されています。
農学部キャンパスでは以下の教育・研究を担当し、修了者には博士(農学)あるいは博士(学術)を授与します。山岳地域環境科学専攻の「地域環境共生学講座」においては高山山岳から中山間地域にいたる領域での自然環境や農林業生産によって育まれた環境の把握、自然景観の資源としての利用、森林生物資源の確保、流域の保全や修復、中山間地域での持続的な農林業生産およびそこでの生活環境の整備に関する技術開発、人間活動のあり方、地域社会システムや新たな地域環境の構築を行うための教育・研究を行います。

生物・食料科学専攻の「生物・生命科学講座」、「食資源生産学講座」、「食資源生産システム学講座」、「食品科学講座」、および「食品創製学講座(産学連携)」においては環境保全に立脚した持続的食料生産の発展を目指し、バイオサイエンスを基盤とした革新的な食料生産技術体系を確立するための理論の構築と技術の発展を目的とした教育・研究を行います。さらに生命科学を基盤として、食と健康の関わりについて教育・研究を展開し、「食」に関する的確な総合科学的思考力や創造性を身につけた高度専門職業人や技術者、研究者の養成を目的としています。

専攻

山岳地域環境科学専攻

日本を代表する山岳地域にある信州の自然環境は多様で変化に富んでいる。山岳地域は気候条件が厳しいだけでなく、地形も急峻で、環境の地理的変化、時間的変動も大きい。 本専攻では、信州大学の立地条件を活用し、山岳地域の形成および環境変動に関わる基礎研究から環境保全や防災などの応用研究まで含めた総合的教育・研究を進める。

生物・食料科学専攻

環境保全に立脚した持続的食料生産の発展を目指し、バイオサイエンスを農学に取り入れた革新的な食料生産技術体系を確立するための理論の構築と技術の発展に努め、かつこれに寄与する人材を養成する。