キャリアパス

3名の薬剤部員に、信大病院薬剤部で資格の取得を
目指すに至った経緯や、取得した資格でどんなこと
ができるのかについて話を聞いてみました。

  • 井出貴之さん

    がん専門薬剤師

  • 橋本麻衣子
    さん

    抗菌化学療法認定薬剤師、感染制御認定薬剤師、救急認定薬剤師

  • 小澤秀介さん

    小児薬物療法認定薬剤師、妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師

聞き手
資格を取得するために努力したことを教えてください。
井出さん
特に努力は必要としませんでした。日々の日常業務でがん患者さんと接する中で悩み、勉強していたことが自然と資格へと結びついたと思います。
聞き手
資格を取得して良かったことを教えてください。
井出さん
医療現場においては、医師をはじめ他の医療スタッフから質問される機会が増えたように思います。
聞き手
資格を取得してどのような行動変容がありましたか?
井出さん
取得することがゴールにならないように、その後もがん領域における薬物療法等について高度な知識と技術の習得に努め、質の高いがん薬物療法を実践する薬剤師として日々努力を重ねています。
聞き手
最後に、資格を取得したいと考えている薬学生に、ひとことお願いします。
井出さん
「がん専門薬剤師」は一般社団法人日本医療薬学会が認定している、現在「広告標榜」が可能な唯一の薬剤師専門資格です。自分の名前が病院の顔となりますので、非常に重責ですが、やりがいもあります。

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聞き手
どのような経緯・キッカケで取得を目指すようになったのでしょうか?
橋本さん
感染制御チームのメンバー、高度救命救急センター担当薬剤師になった際、他職種からは大きな期待を寄せられました。しかし、当時の薬剤部には業務内容について相談できる先輩や上司がおらず、指導者もいなかったため、薬剤師としてどのように専門性を発揮したらよいかとても悩みました。その時、自分の勉強とモチベーション維持のために資格の取得を目指すようになりました。
聞き手
資格を取得するために努力したことを教えてください。
橋本さん
必要な単位取得のため、計画的に研修会や学会に参加して自己研鑽に努めました。
聞き手
資格を取得するにあたり、当院薬剤部はどのようなサポートをしてくれましたか?
橋本さん
資格を取得するためには、指定された学会や研修会に参加する必要があります。平日に学会に参加する必要がある場合には有給休暇を取得することができました。
聞き手
資格を取得して良かったことを教えてください。
橋本さん
資格を取得するために参加した学会や研修会で、積極的に他施設の薬剤師と情報交換を行い、同じ方向を向いて頑張る多くの薬剤師と出会うことができました。モチベーションが高く実力もある全国の薬剤師と出会えたことは、座学で得られた知識よりも大きな収穫だったと思います。
聞き手
資格を取得して病棟業務(チーム医療含む)の幅はどの程度広がりましたか?
橋本さん
資格を取得した過程で得られた知識や、他施設の薬剤師と情報交換した内容に基づいて、薬剤師が担うべき役割を自ら考え、業務を開拓していくことができました。
聞き手
資格を取得してどのような行動変容がありましたか?
橋本さん
資格を取得したことで、より積極的に業務に取り組めるようになりました。
聞き手
最後に、資格を取得したいと考えている薬学生に、ひとことお願いします。
橋本さん
資格の取得には多くの時間とお金がかかりますし、資格を取得することがゴールではありません。資格を取得することで評価が上がるわけでもありません。しかし、取得する過程で出会った人々、習得した知識や情報は、その後の薬剤師としての働き方に大きく影響してくると思います。

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聞き手
どのような経緯・キッカケで取得を目指すようになったのでしょうか?
小澤さん
私はこれまで、小児科と産婦人科病棟を担当してきました。その中で、小児科病棟では、小児患者さんとその家族と接し、様々な薬に関する問題を抱えていることに気づきました。具体的には、「薬が飲めない場合どうしたらよいか」「その薬が将来どのような影響を子供に与えるか」など多くの質問を受けることがありました。また、産婦人科病棟では、妊娠中または妊娠希望の女性には薬に関する様々な不安があることを知りました。具体的には、「妊娠していることを知らずに、お薬を飲んでしまった」「主治医より薬剤を使用しているので母乳育児はあきらめたほうがよいと言われてしまった」などの不安の声がありました。そのため、そのような問題に対応するために、小児・周産期領域に身を置く医療スタッフの一人として私自身がスキルアップをしていく必要性を感じました。そこで、認定取得を通じ知識や経験を積み、さらなる小児医療・産科医療への貢献をしたいと思い、認定取得を目指しました。
聞き手
資格を取得するために努力したことを教えてください。
小澤さん
認定要件は両資格で異なりますが、認定取得のための試験は両資格共に必須でしたので、自己研鑽を兼ねて各種学会や講習会に参加し、試験勉強を行いました。また、認定取得や更新のためには症例報告が必要となるため、より深いアセスメントができるように最新の論文報告などを日々の業務の中で確認するように意識しました。
聞き手
資格を取得するにあたり、当院薬剤部はどのようなサポートをしてくれましたか?
小澤さん
小児薬物療法認定薬剤師では小児関連実務研修、妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師では研修施設における実技研修を履修する必要があります。そのため、研修のための休暇を職場からいただき各種研修へ参加させていただきました。また、当院には認定薬剤師資格を有する先生方が在籍しているので、症例報告記載の際には様々なアドバイスをいただきました。
聞き手
資格を取得して良かったことを教えてください。
小澤さん
まず、資格を取得するまでの過程で様々な学会や講習会に参加したため、今まで知らなかった小児・周産期領域の知識を習得ができたことは良かったと思います。また、他施設の小児・周産期領域を専門とした先生方と知り合い、自施設以外の先生方とも繋がりができたことは良かったと思います。
聞き手
資格を取得して病棟業務(チーム医療含む)の幅はどの程度広がりましたか?
小澤さん
私は病棟業務とは別に、妊娠と薬外来を担当しており、妊娠女性あるいは妊娠を希望する女性に対して妊娠と薬に関するカウンセリングを行っています。カウンセリングの中では、産婦人科学の知識だけではなく小児科学の知識を持って、妊婦、授乳婦、そして子供に対する薬の影響を考える必要があります。小児・周産期領域における資格を習得したことにより、母体および子供に対する薬剤の評価が以前よりも深くできるようになったと思います。
聞き手
資格を取得してどのような行動変容がありましたか?
小澤さん
小児・周産期領域における薬物療法の知識を有する薬剤師としての自覚をより強くもつようになりました。スペシャリストと名乗るにはまだまだ未熟ですが、小児・周産期医療の一角を担う薬剤師としての責任を感じるようになりました。
聞き手
最後に、資格を取得したいと考えている薬学生に、ひとことお願いします。
小澤さん
小児および産科に関する講義は大学ではあまり行われていないため、その分野において薬剤師がどのように医療現場で必要とされているか薬学生の皆さんはイメージを持ちにくいと思います。ですが、小児・周産期領域の薬物療法は、多くの女性が無事に妊娠・出産を迎え、さらには未来を担う子供たちが元気に生まれ健やかに成長していくのを支援していくために重要な役割を担っています。一人でも多くの薬学生がこの分野において一緒に頑張ってくれたらとてもうれしく思います。

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