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医学系研究科循環病態学教室の田中愛研究員が、第33回国際心臓研究学会日本部会(ISHR2016)で若手研究奨励賞(YIA)を受賞しました

2016年12月27日 [受賞]

表彰式。右側は学会長の瀧原圭子先生(大阪大学保健センター長(兼)大阪大学大学院循環器内科学講座 教授)
表彰式。右側は学会長の瀧原圭子先生(大阪大学保健センター長(兼)大阪大学大学院循環器内科学講座 教授)

若手研究奨励賞表彰式
若手研究奨励賞表彰式

平成28年12月16日~17日に東京コンベンションホールで開催された心血管代謝週間(CVMW)において、田中愛さん(医学系研究科循環病態学教室博士研究員)が、第33回国際心臓研究学会日本部会(ISHR)の若手研究奨励賞(YIA)を受賞しました。
受賞対象となった研究課題は、「Adrenomedullin-RAMP2 system inhibits the endothelial to mesenchymal transition (EndMT) and formation of pre-metastatic niche by maintaining vascular integrity」です。本研究では、血管恒常性の維持に関わるアドレノメデュリン(AM)と、その受容体活性の調節タンパク(RAMP2)の癌転移における意義を明らかとしました。近年、AMと同じく心血管作動性物質として知られている心房性利尿ペプチド(ANP)において、癌転移抑制作用を有する事が報告され、心血管作動性ペプチドの持つ多彩な生理機能が再注目されています。
田中さんは、成体において血管のRAMP2遺伝子欠損を誘導することが可能な遺伝子改変マウスを作製し、遺伝子欠損後に生じる血管の変化に着目した研究を行いました。田中さんはAM-RAMP2系が生体の血管バリア機能を強化すること、一方で、転移予定先となる肺への炎症細胞浸潤を抑制し、その結果、転移を抑制することを発見しました。さらに、腫瘍内の血管を正常化することも発見し、AM-RAMP2系が癌の悪性度にも関わっている可能性を明らかとしました。これらのことから心血管作動性ペプチドは、循環恒常性を維持するだけでなく、それ以外にも未だ知られていない生理作用が存在し、生体内全体の恒常性制御に関わっている可能性があり、それらの働きを個体レベル、あるいは病態モデルで明らかとしていくことで、新しい治療法の開発につながる可能性が期待されます。

疾患予防医科学系専攻 循環病態学教室ホームページ:
http://www7a.biglobe.ne.jp/~shindo/


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