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医学部衛生学公衆衛生学教室の塚原照臣講師、医学科4年生の西村久明さんが第88回日本産業衛生学会総会で優秀演題賞を受賞しました

2015年05月26日 [受賞]

左から、受賞者 塚原照臣講師、西村久明さん、野見山哲生教授
左から、受賞者 塚原照臣講師、西村久明さん、野見山哲生教授

平成27年5月13日~16日に大阪で開催された第88回日本産業衛生学会総会において、塚原照臣講師(衛生学公衆衛生学教室)、西村久明さん(医学科4年生)が優秀演題賞を受賞しました。
塚原講師は、平成25年に社会問題となった、大阪のオフセット印刷工場で17例が発症した胆管がんの原因物質とされている1,2-ジクロロプロパン、ジクロロメタンや他に使用している化学物質の種類と使用量が、問題発生以前、以後でどのような変化をしているかを、地道な工場、供給業者の調査を通して明らかにしました。6万種類とも言われる化学物質は、法規制がない一方、毒性も明らかでない化学物質へ転換される場合もあり、このような調査で使用実態を明らかにし、警鐘を鳴らすことは大変重要です。
広く産業界で使用されているジメチルホルムアミド(DMF)は、肝機能障害(肝硬変、肝炎)を引き起こす化学物質です。DMFを取り扱う作業者の曝露を反映する尿中NMF、AMCCについて、健康障害を起こさないであろう濃度を生物学的許容値として日本産業衛生学会等で勧告しています。西村さんは、今回、作業者の協力を得て、既に勧告されているNMF、AMCCの生物学的許容値の妥当性を検証しました。生物学的許容値の検証は、DMFを扱う多くの作業者の健康を衛ることに直結した研究です。
いずれの研究成果も産業現場に直結した分かり易い研究成果ですが、受賞した中堅、若手2人が、今後益々産業医学へ寄与することと、その発展が期待されます。

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