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若林 秀幸 先生(株式会社ロゴス 代表取締役社長)の講義が行われました

若林 秀幸 先生(株式会社ロゴス 代表取締役社長)の講義が行われました

2019. 11.06

  • 経営者と企業
 2019年11月6日、2019年度「経営者と企業」第3回の講義として、株式会社ロゴス 代表取締役社長 若林 秀幸氏から「未来社会に求められる経営と人財、そして起業への道~AIとロボットとの共存共栄~」と題して講義が行われました。

 若林氏は、1996年に株式会社ロゴスを設立され、代表取締役社長として現在に至っておられます。独立される以前は、地元の上田市にある製造業の企業において、社内システムの開発やモノづくりのノウハウ、営業等、様々な分野において実地体験を積まれ、集中的に業務知識を学ばれました。上田市へUターンされる前には、「自分の人生の基礎を学んだ」とされるシステム会社で多くを学び、「全てのことにゼロから学ぶ姿勢を持って取り組むことが大切で、業務知識をどのくらい持っているかが重要である」と、これから就職する学生に向けて述べられました。

 主な事業内容は、「介護福祉事業」「システム開発事業」「健康関連事業」で、ITから介護まで幅広く事業を展開されています。これらは全てにおいて「やりたい」という意欲や何かしらの「きっかけ」があったとして、会社設立当初から様々な事業を開発・販売されてきました。いろいろ仕掛けてみたものの、営業力がないために挫折し、撤退した事業も多かったが、新製品の作製・発売はIoT技術の観点から立つと「つくることも重要だが、完成するまでに試行錯誤する過程が個々の技術者、そして会社の財産となる。決して無駄ではない」と語られました。現在では、介護事業向けに開発したロボットアプリ(ソフトバンク社 ペッパー)を全国展開し、多くの介護施設や病院、企業で利用されています。今後、さらにアプリの開発を重ね、多様な場面でサービス展開されることが期待されます。

 次に、サラリーマン時代から起業、そして現在に至るまでを振り返られました。サラリーマン時代は、とにかく仕事が忙しかったが、新しい技術を学ぶことが楽しく、決して苦痛でなかった。「今が必然」「今、やらずにどうするのか」という思いで夢中で仕事に取り組まれたことが起業につながったとして、「やりたいことがあったら、後悔しないためにもチャレンジすること」「小さい会社でも、ビジネスの世界に大小は関係ない。オンリーワンを持っていればフィフティー、フィフティーでビジネスができる」と熱く語り、学生に向けてエールを送られました。また、御自身は「経営者」ではなく、「人のやらないことをいち早くやる事業家である」と述べ、未来社会に求められる経営のためには、自分の存在価値を自身が見つけ出し、相反する存在と共進化(AIとロボットとの共存共栄)していく必要があると説かれました。さらに、御自身が考える「企業が求める人財」として、①主体性、②自己管理力、③継続的な学習力、④問題解決力を揚げられ、実際に社員教育に使用されているビジネス本「七つの習慣 ショーン・コヴィー著」が就職活動に非常に役立つと御紹介いただきました。

 最後に、「みなさんには『チャンス』がある。チャンスは平等にあり、チャンスを掴むには行動(行動力)が必要であり、行動して力をつけることが重要である」と述べ、何事にも果敢に挑戦していくことの大切さをお話しいただき、講義を締めくくられました。
  • (株)ロゴス  代表取締役社長 若林秀幸氏
  • 講義風景

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