戸谷 典孝 先生(株式会社アドヴァンスト・インフォーメイション・デザイン 代表取締役社長)の講義が行われました
2019. 11.13
- 経営者と企業
2019年11月13日、2019年度「経営者と企業」第4回の講義として、株式会社アドヴァンスト・インフォーメイション・デザイン 代表取締役社長 戸谷 典孝氏から「社会インフラとしての情報サービス産業の中でAIDが目指すもの~発展を続けるために~」と題して講義が行われました。
1980年9月、3名で創業された同社は、金融機関向けのシステム開発を主力として、保険・製造・流通・公共・医療など、様々な業界のシステム開発やソリューションの提案・導入を手掛けており、短期間で大きく変貌を遂げる情報社会において、40年という長きにわたり幅広く総合システムサービスを展開されています。
主力事業としている企業のシステム開発は、常に品質重視、かつセキュリティが要求されるため、「日本の文化や慣習を理解している」ことの重要性を強調されました。その一方で、開発コストを抑えることへの顧客ニーズにも、松本の本社内に、詳細設計~プログラミング~単体テスト工程を集約することで対応しています。
主力事業としている企業のシステム開発は、常に品質重視、かつセキュリティが要求されるため、「日本の文化や慣習を理解している」ことの重要性を強調されました。その一方で、開発コストを抑えることへの顧客ニーズにも、松本の本社内に、詳細設計~プログラミング~単体テスト工程を集約することで対応しています。
同社はソフトウェアの受託開発を主力事業とする一方で、独自の製品・サービス開発にも注力してきました。そうした取り組みを踏まえた社会貢献活動の一つとして、「タイムランチャー」の開発経緯を紹介いただきました。これは、パラリンピックの日本チームコーチから依頼を受けたことから始まった、障がい者スキーのタイム計測ソフトです。それまでは競技ルールが複雑なためタイム計算が煩雑だった問題を、「タイムランチャー」が解決し、順位を瞬時に把握し、コーチがペース配分等を選手に指示できるようになりました。その後、日本チームは数々のオリンピックでメダルを獲得、多くのアスリートの支えとなっています。
コンピュータの出現から70年余、ICT(情報通信技術)業界は様々な変化を遂げ、社会変化に合わせて発展してきました。今や、ICTは市民生活を支える重要な社会インフラのひとつであり、今後もICTなくして発展はありえないと述べられ、これからも「品質」が一番であることを念頭にお客様の真のニーズを正しく把握、プロジェクトマネジメント管理を意識していかれるとお話しされました。今後の展望としては、お客様の情報システムをはじめ、IT戦略立案までを支援する「ITコーディネーター」の育成により、コンサルティング業務を強化していくこと。さらには、情報システムの導入~運用~保守まで一貫したサポート体制を強化することで、現在の主力事業(下請けによる受託開発、直販による受託開発、独自製品・サービスの販売と保守・サポート)の比率が現状7:2:1であるのを、将来には同じ割合(1:1:1)にしていきたいと、抱負を述べられました。
日進月歩で変化する情報通信産業は、新しい技術やモノが短時間でどんどん生まれ、残るものもあれば忘れられていくものもある。それでも、やはり最後は「人」であり、当たり前のことが普通にできるかどうかが大事であると、これから社会に出ていく学生に向けて思いを述べられました。
御自身が40年近く様々なシステム開発に携わるなかで経験してきた、様々な困難な局面についても具体的にお話しいただきました。ソフトの開発は完成途中で目に見えた結果が出ないことの難しさもあるが、それだけにやりがいがあり、完成時には達成感があった。自分が携わったプログラムが正常に作動した時の感動や喜びは、はかりしれないものがある。みなさんには失敗を恐れることなく、何度でもチャレンジしてほしい。一度しかない自分の人生を楽しみ、最後まで全力でアタックしていってほしいと熱く語り、学生にエールを送られました。
御自身が40年近く様々なシステム開発に携わるなかで経験してきた、様々な困難な局面についても具体的にお話しいただきました。ソフトの開発は完成途中で目に見えた結果が出ないことの難しさもあるが、それだけにやりがいがあり、完成時には達成感があった。自分が携わったプログラムが正常に作動した時の感動や喜びは、はかりしれないものがある。みなさんには失敗を恐れることなく、何度でもチャレンジしてほしい。一度しかない自分の人生を楽しみ、最後まで全力でアタックしていってほしいと熱く語り、学生にエールを送られました。