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堺井 啓公 先生(公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 担当局長(中小企業・地域連携))の講義が行われました

堺井 啓公 先生(公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 担当局長(中小企業・地域連携))の講義が行われました

2023. 05.17

  • 現代産業論

 2023年5月17日、2023年度「現代産業論」第3回の講義として、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 担当局長(中小企業・地域連携) 堺井 啓公氏から「2025大阪・関西万博の最新動向について」と題して講義が行われました。

 2025年大阪・関西万博は、2005年に開催された愛・地球博以来20年ぶりに日本で開催される国際博覧会です。
 国際博覧会(万博)は、経済効果が非常に大きく、世界中の人々が参加する国家プロジェクトであり、21世紀からは「地球的課題と人類社会の持続的な発展」をテーマの中心に掲げ、地球規模のさまざまな課題の解決に向けて取組まれています。

 「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに6ヶ月間(184日間)開催される2025年大阪・関西万博は、未来社会の実験場であり、未来社会を共創する方々による参加型の万博で、公式参加国は150か国以上、8国際機関の参加が予定されるなど、世界の国々からの期待も高まっています。
 講義では、企業パビリオンの出展や8人のプロデューサーによるテーマパビリオン「いのちの輝きプロジェクト」の協賛企業、未来社会ショーケース事業出展者も発表され、本万博のテーマ実現に向けて新たなアイデアが続々と生み出されているなど、各事業の概要や構想を具体的に挙げて解説いただきました。
 なかでも「TEAM EXPO2025」プログラムは、多様な参加者が主体となって未来社会を共創する非常に珍しい取組みだと述べられた上で、「多くの場面で万博を活用して『何か』を実現してほしい。若い方々に社会づくりの活動を経験してもらいたい。」と学生にも参加を呼びかけられました。
 いずれの企画も、これまでの万博よりも幅広い多様な参加形態が用意されているとのことであり、各企業の技術PRやネットワークの構築、地域経済の活性化などが期待されます。

 さらに、「万博+観光」の推進で、万博開催の効果を全国へ波及したいと述べられ、「万博を契機に全国へ旅行いただき、各地域の生活産業や文化に触れてほしい。そして、万博テーマの地域において体験型観光を実践し、全国レベルの機運醸成を図りたい。」とお話しされ、各地へ実際に足を運んでいただくことは万博後も見据えた観光になるとの見解を示されました。

 最後に「未来社会は今の段階では決められないが、いろいろな方の参加やチャレンジにより作りあげていくのが今回の万博である。開催まで700日を切り、果たして成功するか、みなさんに楽しんでもらえるか、交通面や天候の問題、災害への懸念等々、心配な事ばかりだが総力戦で準備を進めている。多くの方に参加していただきたいし、参加できなくても是非会場に足を運んでほしい。」などと熱いメッセージを発せられて、講義を締めくくられました。

  • 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 担当局長(中小企業・地域連携) 堺井啓公氏
  • 講義風景

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