教員紹介

やまだ けんぞう

山田 健三

日本言語文化 教授

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研究

第一回言語学カフェ「言語記述のOSとアプリ」

シークレットライヴ

イベント情報に「事後!告知」という通常ではないスタンスで掲載しました。それはこの企画がシークレットライヴである点に意味を置いているからです。 人文学部の言語研究者有志で「言語学カフェ」なる催しを計画、2012年11月20日に第一回を開催しました。

研究井戸端会議

趣意書には「学生のための場もいいけど、まずは我々研究者としての好奇心をくすぐる機会が信州では少ないのが残念です。そこで、ひとまず、人文ホールあたりで、コーヒーでも飲みながら、気楽に言語学を学びあう、語り合う、という場を作ってはどうか、と僭越ながら考えました。ここでいう言語学は linguistics & philology。基本的に、発表というより「話題」をつまみにしての雑談的討議。」と書きました。 「学生に教員が能動的に教える」という場は、講義という教育スタイルで行われていますが、「学生が能動的に学ぶ」という場(「お勉強」じゃなくて)への刺激のひとつになれば、という願いもあって、敢えて昼時、学生がいる中に混じって、少数の研究者集団がワイワイ楽しく学問について語り合っている姿を見せようじゃないか、ということです。もちろん学生さんたちのおしゃべりの邪魔はしないように、マイクなんかは使いません。 「お行儀のよい」学会・研究会スタイルではなく、組織上の学問枠を超えて、井戸端会議的な雰囲気で議論したり、教え合ったり、訊ね合ったりできる、気楽な場として続けていければ思っています。内容は、ことばに関することなら何でもOKで、次回発表者に「お題」を出すこともあり、というスタンスです。

OS言語学とアプリ言語学

言語学に限らないかも知れませんが、「○○言語学」というカンムリ言語学(流派言語学)というものが林立しています。言語そのものを扱う「内的言語学」と呼ばれるものの中にもいろいろあります。これらの関係はどのように理解すればよいのか。研究史的な把握だけではなく、言語学という巨大な学的システムの中で、それらをどう理解するのがよいのか、という疑問から、第一回は「言語記述のOSとアプリ」と題して、OS言語学(構造主義言語学)とアプリ言語学(生成文法、認知言語学、など)という用語で、カンムリ言語学の整理を山田(日本語学)が試みました。生まれては消えていく様々な言語学アプリが使えるだけでは言語研究にはならない、というのが山田の主張で、やはり言語学のOSを求め、理解して言語研究になる、と。 2時間ほどワイワイやりました。

次回は12月。さぁて誰が…

本会は上記趣意で行っていますので、少人数であくまでも研究者主体でリラックスしてやろうということですので、事前告知をする予定はありませんが、基本、人文ホールなどでやる予定です。日本語学、英語学、ドイツ語学の研究者などが顔を合わせて、プロジェクターを使ったりして、何かやっていたら、関心のある学生・院生・教員の皆さんは、ゲリラライヴ的に「立ち聞き」したり「参戦」してもらっても一向に構いません。むしろそんな気楽なものとして通りすがりに立ち寄ってもらえれる「井戸端会議」的なイベントと考えてもらえば幸いです。 シークレットライヴですから、基本不定期ですが、次回は12月開催予定です。

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