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いわくのある木

ほかのところに書いたことがあるのでちょっと気が引けるのだが、信州大学の旭キャンパス(松本市にあるキャンパス)には学問にゆかりのある木が3本ある。それだけでなく、この3本が近接して生えているのだ。

一本目はニュートンのりんごの木。これは誰にでもわかる。まだ若木なので10年以上経っているということはない。つい最近、赤い実を一つだけつけているところを見た。理学部の庭に植わっている。

次はヒポクラテスのプラタナス。これはギリシャの医聖ヒポクラテスがかつてその木の下で講義したという木の子供らしい。これはかなり大きくなっているがプラタナスは成長が早いので樹齢はわからない。ご想像の通り、医学部の建物の前に茂っている。

最後は楷の木(カイノキ、カイジュ)。これは孔子が死んだときに弟子の子貢が師の墓に植えたといわれた木である。日本在来の木ではないので、何らかの人為がないとキャンパスの中に根を下ろすことはできない。来歴は不明だが、東京にある湯島の聖堂から持ってきたのではないかと想像する。これは本部の前にある。「亭々とした」という形容を使いたくなるような立派な木だ。

3本とも実はそんなに珍しい木ではない。ところが、3本が半径30メートルの円の中に納まるとなると話は違ってくる。おそらく日本で唯一の場所だろう。

 

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