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学生とのフィールド活動

地域文化史分野笹本ゼミのゼミ旅行に行ってきました(!)

9月5日から8日まで、ゼミ旅行に行ってきました。

5日(土曜日)は11時に名古屋国際航空セントレアより福岡空港へ。ただし、11時にフライトでしたので、早朝松本を出発しました。人によっては高速バスに乗るため駅まで下宿から歩いたとのこと。

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午後はこの写真で明らかなように巨大な九州国立博物館へ、阿修羅像展をやっていたのでとんでもない人出でした。2時間半待ちということで常設展のみ を見学しました。その大きさにびっくりしましたが、私は何か物足りない感じでした。おそらく地域性や独自性がないと思ったからでしょう。
ここで山梨県韮崎市教育委員会の山下先生と合流しました。その後太宰府天満宮へ。学問の神様だけに皆さんもっと真剣に祈っておいた方が良かったかも。
夜は博多駅近辺で飲み会。ゼミ旅行の楽しみですね。懇親会が終わってから我らのゼミが屋台を占拠してしまいました。

6日には朝愛媛県立博物館学芸員の山内先生(ゼミの先輩)と合流し、レンタカーで佐賀県唐津市にある名護屋城へ。運転は山下先生と山内先生。そこで佐賀県教育委員会の宮武先生と合流。早速様々なことを教えていただきました。

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この写真は博物館に入る前の説明です。

名護屋城博物館では宮崎さんにご案内いただきました。
その後、城跡へ。

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この写真のように破城の様子や、城改築の模様など、宮武さんの説明は芸術品のように、人を引き付け、豊かな内容でした。こんな話が聞ける学生はなん て幸せなんだろうと思いました。同時にいかに私の授業を聞いていないか、宮武さんの質問に答えられない学生さんに、私にとってはショックでした。授業で 言ってきたことをぼろぼろ忘れてくれていました。

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この写真のように、それぞれ城の周囲までしっかり見学し、その都度宮武先生に質問を繰り返しました。

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その後みんなで記念写真。なかなか皆さん良いお顔です。

城の後は城下町へ、町割りなどこれまた本当に丁寧、かつ中味あるご説明を頂きました。
さらに堀秀治の陣跡へ。その規模の大きさ、文化、さらにその周囲の陣跡など、学生は驚き続きでした。

朝鮮侵略の基地であり、当時の最新の城であり、かつ石垣には日本全域の文化差をも示すなど、歴史の複雑さ、重さを学生は身にしみて感じてくれました。素朴な質問をした学生さん、実によい質問でした。ただし、それを自分のものにするためにはもっと勉強してください。

次に長崎県鷹島に行き、松浦市立鷹島歴史民俗資料館・鷹島埋蔵文化財センターへ。鷹島の海底には、弘安4年(1281)7月30日の夜、本格的な日 本侵略を前に集結した総勢約4,400艘の船と、14万人と言われる元軍の大半が、沈みました。博物館には引き上げられた遺物が展示され、文化財センター では保存処理が進んでいました。
日本の海中考古学のメッカとはいえ、それがこのような状況で良いのかと考えさせられました。
先ほどまでは日本が朝鮮を侵略した遺跡を見ていたのですが、今度は中国・朝鮮の連合軍が侵略してきた遺跡ですが、海底に大量の人骨を含む遺物があることを思い、改めて世界の中の日本を考えると同時に、海底に眠る兵士はいかなる思いだったのだろうかと思い悩みました。
宮武さんのご案内で大型木製イカリが引き上げられた港へ、今は平和なこの港の海底に累々と船が沈んでいるとは、複雑な思いでした。

夜は唐津で宿泊、すっかり遅くなったのですが、何とか森田・関両君が居酒屋を予約してくれて、楽しく語り合いました。

このゼミ旅行には後援会の補助を頂いております。

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