教員紹介

にいつ けんいちろう

新津 健一郎

歴史学 助教

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第5回中国文化研究国際論壇参加記

大きな看板が設置されていました

8月22日から26日まで、中国四川省成都市で開催された「第5回中国文化研究国際論壇」に参加してきました。中国社会科学院古代史研究所と日本の東方学会が中心となり、毎年1回、日中両国で交互に開催してきた学会です。5回目となる今年は四川大学歴史文化学院が会場となりました。今回、日本側代表の末席に加えていただき、研究報告と討論・意見交換を行いました。成都を訪れるのは新型コロナ禍発生の直前、2020年1月以来でした。

分厚い会議論文集

研究報告は23日・24日の二日間(25日はエクスカーション)。初日はまず開幕式典(領導の先生方のおはなしや記念撮影)、午後から二会場の分科会形式で研究報告と討論、翌日は午前中に引き続き研究報告と討論を行い、午後から博物館見学と閉会式典という流れでした。私の研究発表は二日目午前の第二会場(四川大学博物館)に割り振られました。「中国古代的(の)国家与(と)地域文化」という全体テーマに沿って、南斉初期の道教石刻を材料に5世紀ごろの四川地域社会の様子を考える、という内容で研究報告を行いました。

ある日の晩餐(四川料理)

中国側参加者の中には、私が過去に書いた論文を引用して下さっている方や、中国語のSNSで私の博士論文が紹介されたのをご覧になったという方もおられ、驚きとともにうれしさを感じました。昨年参加した学会に引き続き、海外の研究者の方々と大変充実した交流・意見交換を行うことができました。学会の内容は微信(中国で普及しているSNS)でも紹介されました。

四川大学博物館

ただ、この時期の成都は大変な暑さでした。気温は連日40度に迫り、休憩時間に現地のニュースサイトを開くと「史上最高気温」という文字がトップに表示されていました。湿気も強烈で、「東南アジアのようだ」という声も聞かれました(確かに……)。もっとも、四川大学博物館は昨年リニューアルオープンしたそうで(2020年に訪問した時はまだ旧施設でした)、主会場の空調はたいへん快適でした。展示エリアは無料で見学できるようです。
最後に、参加にあたりお世話になりました皆様に感謝申し上げます。

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