早坂 俊廣

ここ最近、以前にも増して大量に、研究生受入志願のメールが中国から届くようになりました。その中に、メールの件名が「研究生として、勉強していただけませんか？」と記されているものがありました（複数）。この４月に学部長になって以来、全く「勉強」していないことが見抜かれているのだろうかと、背筋の伸びる思いが致しました（複数回）。本当に面目ございません。反省しております。

ただ、どうなんでしょう。それら研究生志願メール（正しい日本語で記されているものも含む）は、９割方、研究動機も研究目的も研究計画も一切記されておりません。付け忘れたのかと思い、確認の返信を送っても、なしのつぶてです。それらのメールには、自分がどれだけ優秀で、どれだけ意欲的な学生なのかは詳しく書かれているのですが、研究の動機も目的も計画も、もともとそんなことは考えたことも無いから書けないよ、ということなのでしょうか。何だか野暮なことを聞いてしまってスミマセンと、さらに反省しております。

閑話休題。私は、これまで中国の皆さんにとてもよくしていただいて、そのおかげで研究者を続けることが出来ています。ご恩返しする気持ちは十分にあります。現に、中国人留学生を研究生・大学院生として受け入れた実績はあります。ただ、真面目に研究を行う気の無い方を研究生として受け入れることはどうしても出来ません。お願いです、「勉強していただけませんか？」