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はやみ かおり

速水 香織

日本言語文化 教授

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...それ、地名なの?

ごきげんよう。人文学部教員の速水です。キャンパス周辺では、ようやく春めいた雰囲気が漂い始めてきましたね。しかし西方に見晴るかす山々は、まだまだ雪を頂いて美しく、乗鞍岳など、真っ白にお化粧しているかのような姿が、実に気高く優美です。全くの余談ですが、信州大学に着任した初年度の初冬、ちょっと曇った日が続いたあたりで降雪した乗鞍岳を、雲だと思い込んでいて、数日後、晴れ渡り稜線が明らかになったところで「え?あれ山なの?」と、驚愕したことがあります。太平洋沿岸部の出身なもので高い山に慣れておらず、ただでさえ高い山々の向こうに、さらなる高い山が顔をのぞかせているだなんて思いもよりませんでした。「あのあたり、ずっと雲がかかってるな~」と不思議だったんですよね…。

つい余談から書き出してしまい、失礼を致しました。ところで皆さま、書籍はどのような方法で購入なさいますか?昨今は、ネットでポチッと購入、という方も多くいらっしゃるでしょうけれど、実店舗を構える書店さんにも、やはり捨てがたい魅力があると思います。松本だと、駅前の丸善はマストだとして、町中に、小さめの個性的な本屋さんが点在されていて、楽しいですね。日頃、そのようなことを考えているところ、来たる4月14日、本屋さん数店が、電車に乗って春の筑摩野を疾走なさる、すなわち電車中で書籍が購入できるという、驚きの情報を入手しました。松本駅を始発とする上高地線にて、画像のスケジュールで運行予定とのことです。

この電車に乗車するには、事前申し込みが必要で、申し込み方法は電話のみとのことです(今時、QRコード等の手段を取られないとは。いいですね。私こういうの嫌いじゃないです)。しかしながら、上高地線の終着駅・新島々駅では、当日1日中「しましま本店」がブックマーケットを開催予定だそうです。カフェなども出店されるとのことで、非常に楽しみなイベントだと思います。詳細は、一番下の画像をご覧いただければと思いますが、しましま本店のHPにも情報が掲載されていますので、そちらも併せてお知らせ致します。以下の矢印をクリックいただくとページを移動できます。

このイベント情報は、開催に係わっておられる、とある大学院生くんから教えていただいたのですが、その折「現地の地名が〈しましま〉ですから――」という話題になったところで私の口から転がり出たことばが、上記のタイトルです。確かに、終着駅名「新島々」は、もともと「島々」があるから”新”がつくのであって、考えればそりゃそうです。頭の中で「しましま本店」という名称と地名とが結びついていませんでした…面目ありません。なお、これは古くから使われている地名で、江戸時代には既に、現地が「島々村」と呼ばれていたことがわかっています。 しかし、なぜ「しまじま」ではなく「しましま」というかわいい読み方なのですか?また、瀬戸内海や英虞湾、松島湾のような、群島としての「島々」は存在しない土地ではないかと思うのですが、この地名には、どういった由来があるのでしょうか(「~島」という地名はめずらしくはありませんが「島々」という地名は『日本歴史地名大系』を確認しても、ここ以外には見当たりませんでした)。松本平が、古代においては湖であったという伝承や、安曇族の歴史に、何か関係があったりするのでしょうか。 手持ちの辞典類を引いた程度では、このあたりの疑問は解決しませんでした。自分でも、もうちょっと調べてみますが、来月14日には、本屋列車に乗って、しましまを訪れるつもりですので、この機会に、現地の方に お伺いしてみようと思っています。

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