イベント

レポート

【博物館実習企画展】「旧制松本高等学校と美術」&「絵画から見る信州の湖」

2020年1月15日~1月29日開催

2020年1月20日更新

イベント概要

信州大学人文学部博物館実習Ⅰ企画展開催概要


【展覧会その1】
旧制松本高等学校と美術~松高絵画を通して~

会期:2020年1月15日(水)〜1月22日(水)休館:1月18,19日
開場時間:8:45-22:00(17日は8:45-17:00)
会場:信州大学附属図書館中央図書館1F展示コーナー

今回の企画展のテーマは「松高と美術」です。旧制松本高等学校(松高)は、帝国大学進学のための予備課程である旧制高校のひとつです。エリートである旧制高校生たちは美術を教養として取り入れており、松高にも様々な絵画が集められました。今回の企画展ではそのコレクションから《ローマの風景》、《信濃の春》、《登山口四ッ谷》の3つの作品を選んで展示しています。《ローマの風景》と《信濃の春》はそれぞれ藤島武二と岡田三郎助の作品です。二人はともに東京美術学校の教官に就いた経歴をもつ、中央の芸術家でした。それに対して、《登山口四ッ谷》の藤岡亀三郎は画家でありながら長野県での美術教育の普及に尽力した人物です。亀三郎は松本女子師範学校(現信州大学教育学部)、松本高等女学校、松本第二高等学校(ともに現長野県立蟻ヶ崎高等学校)でも教鞭を執った松本及び松本の教育にゆかりのある人物ですが、あまり知られていません。身近な旧制松本高校の学びを入り口に、3つの作品とそれらの作者を通して大正時代の美術教育について一緒に学んでみませんか。


主な展示作品

<松高収集絵画>
・岡田三郎助《信濃の春》1922年
・藤岡亀三郎《登山口四ツ谷》1923年
・藤島武二《ローマの風景》1907年

<その他関連するもの>
・教授の似顔絵
・ノート博物
・生物スケッチ
・記念祭絵葉書
・スケッチブック
・藤岡亀三郎の著書『児童の手工』『児童の図画発達標準成績』『児童の図案』『錦巷会美術教育業書2』
・「登山口四ツ谷」現在の実景写真


関連企画
① 「藤岡亀三郎の折り紙教室」
藤岡亀三郎著『児童の手工』にある折り紙を体験することができます。つくった折り紙は、会場内に飾っていただけます。
日時:開場時間中、ご自由にご参加ください。   
会場:信州大学附属図書館中央図書館1F展示コーナー
② トーク「折り紙の歴史」
折り紙の歴史についてお話します。『児童の手工』についてもお話します。
日時:1月21日(火)12:20-12:50
会場:信州大学附属図書館中央図書館1F展示コーナー


企画・運営:信州大学人文学部人文学科博物館実習Ⅰ受講生B班
主催:信州大学人文学部
協力:旧制高等学校記念館、県立長野図書館、信州大学附属図書館、信州大学大学史資料センター


【展覧会その2】
絵画から見る信州の湖~諏訪湖と野尻湖~

会期:2020年1月24日(金)〜1月29日(水)
開場時間:8:45-22:00(25,26日は9:00-21:00)
会場:信州大学附属図書館中央図書館1F展示コーナー

旧制松本高等学校所蔵絵画、いわゆる松高絵画のなかには信州の2つの湖、諏訪湖と野尻湖が描かれた作品が残されています。これら2作品の制作背景、またそれらを描いた柚木久太、満谷国四郎の生涯をたどりつつ、さらに2つの湖の歴史や信仰、湖のある地域の生活、関連作品等について紹介します。よく知られた諏訪湖・野尻湖ですが、絵画を起点にあらためて見つめなおすことで、新たな気づきが生まれるかもしれません。

主な展示作品:
柚木久太《雪の諏訪湖の景》1920年
満谷国四郎《晩秋、野尻湖畔》1923年

関連企画:
トーク「諏訪湖と野尻湖の成り立ち」
松高絵画に描かれた風景がどのようにできたのか、地質学の観点からお話しいただきます。
日時:2020年1月27日(月)12:20-12:50
会場:信州大学附属図書館中央図書館1F展示コーナー
講師:小澤秀俊氏

企画・運営:信州大学人文学部人文学科博物館実習Ⅰ受講生A班
主催:信州大学人文学部
協力:信州大学附属図書館


============

博物館実習企画展に関するお問い合せ
信州大学人文学部金井研究室
kanait(a)shinshu-u.ac.jp  (a)=@

開催日 2020年1月15日~1月29日
時間 信州大学附属図書館中央図書館の開館時間
会場 信州大学附属図書館中央図書館1F展示コーナー
参加対象者 どなたでも
参加料金 無料

トップページ イベント 【博物館実習企画展】「旧制松本高等学校と美術」&「絵画から見る信州の湖」

ページの先頭へもどる