イベント
レポート
70周年信大人文へのホームカミング
2019年5月31日開催
2019年6月 5日更新
レポートをみるイベント概要
※本記事は開催までの間、随時更新しています。
本年2019年は、信州大学創立70周年、また人文学部の前身である旧制松本高等学校創立から100周年の記念すべき年です。そこで人文学部では、これを祝したイベントを企画しました。6月1日(土)に、まつもと市民芸術館で大学全体の記念式典が行われますが、その前日の5月31日(金)に「70周年信大人文へのホームカミング」(主催:信州大学人文学部、信州大学人文学部同窓会、協力:大学史資料センター)と題して、以下のホームカミング・イベントを人文学部で行います。あいにく金曜日の平日ですが、万障繰り合わせて(有給休暇をとって?)、皆さん是非参加をご予定下さい。翌日の記念式典とともに、懐かしいキャンパス、懐かしい松本を訪ねませんか。
◇記念碑除幕式 14時開始~14時30分終了(於 人文棟前庭)
※旧制松高、信大文理・人文教員時代の日本近世文学に関わる研究・教育と、定年退職後の、松本における俳句普及の文芸活動に功績のある東明雅先生の教え子の皆さんが中心となって、今回東明雅先生の句を刻んだ、信州大学70周年・旧制松本高等学校100周年の記念碑を建立して下さいます。
◆第1部 ホームカミング懇談会「信州大学の人文学部今昔」
14時40分開始~16時10分終了(於 信州大学人文学部内人文ホール) ※14時10分、受付開始
Ⅰ)文理学部時代の信州大学
ゲスト・スピーカ:中島森利さん(昭和44年卒業・国文学)
Ⅱ)人文学部時代の信州大学
ゲスト・スピーカー:中山洋子さん(1978年入学・国文学専攻)、唐沢達志さん(1987年入学・英米文学専攻)
Ⅲ)東明雅先生と信州大学
ゲスト・スピーカー:小口房子さん(昭和31年卒業・国文学)、五十嵐譲介さん(1971年入学・国文学専攻)
の3部構成
ファシリテータ:速水香織准教授(日本文学分野)
※記念碑建立を機に、当時の人文学部(前身の文理学部を含む)の様子をOB・OGの皆さんにお語り頂き、当時の大学の様子を生の声で知る機会としたいと思います。東明雅先生は、旧制松本高等学校・信州大学文理学部・人文学部と三代に亘って教鞭をとられましたので、東先生の教え子の方のお話は、そのまま信大人文の歴史を語ることにもなります。同窓生の皆さんには、当時を知るための資料(信大構内での写真、講義ノートなど)をスクリーンに映すなどして、懐かしく当時を思い出していただき、若い世代には、昔と今の人文学部の違いを、しかし、歴史として連綿と繋がっていることを感じていただければ、と思います。日本文学分野(近世文学)の速水先生がファシリテータを務めてくださいます。
(5月20日追記)※ホームカミング懇談会終了後、大学史資料センターおよび中央図書館のご厚意・ご協力により、県の森に学舎があった頃の古い写真アルバムと、東明雅先生が収集された貴重な古典籍の一部を展示いたします。アルバムについては、付箋やメモなどがなく、いつ頃なのか、誰なのか、判らないものが多々あります。そこで、是非ともご覧いただき、お判りになることがありましたら、是非ともお教えください。
◆第2部 研究室単位でのホームカミング
16時20分~
※さて、この懇談会終了後は、懐かしい研究室の下に集まりませんか?教員・卒業生・修了生、先輩・同期・後輩で、思い思いに楽しい時間を過ごしましょう。下記のような各分野ごとに様々なホームカミングを用意しております。「ただいま」と各研究室をノックしてみてください。(5月23日修正追記)
▼人文学部ホームカミングデーにおける授業参観(下の補足情報参照)
▼信州大学哲学懇話会 ホームカミングデー特別演習のお知らせ
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/arts/event/post-15.php
▼ドイツ語学ドイツ文学分野ホームカミング
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/arts/course/ge-literature/2019/05/130634.php
▼信大日本語学ホームカミングへのお誘い
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/arts/course/ja-language/2019/05/130664.php
▼芸術コミュニケーション分野ホームカミングデー
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/arts/course/art-communication/2019/05/130722.php
▼ホームカミングへのお誘い(心理学分野)
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/arts/course/ex-psychology/2019/05/130805.php
▼日本文学分野ホームカミングデイ
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/arts/course/ja-literature/2019/05/130773.php
▼仏文同窓会(6月1日)
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/arts/course/fr-literature/2019/05/130777.php
開催日 | 2019年5月31日 |
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時間 | 14:00~:記念碑除幕式、14:40~:ホームカミング懇談会、16:20~:研究室単位でのホームカミング |
会場 | 信州大学松本キャンパス、人文学部棟人文ホールほか Mapをみる |
参加対象者 | 学生,卒業生,教職員,(同窓生を中心としたイベントですが、内容に関心のある方はご参加ください。) |
参加料金 | 無料 |
参加者数及び内訳 | 51名 |
人文学部ホームカミングデーにおける授業参観
イベントレポート
ホームカミング懇談会「信州大学の人文学部今昔」では、文理学部時代の同窓生の方を含め、多くのOB・OGの方が参加してくださいました。授業時間帯ということもあり、期待していた現役生の参加が少なかったのが残念でしたが、会場の人文ホールでは、多くの方が、お茶とお菓子(信大饅頭)を前に、文理学部時代から人文学部時代の様子を映したスライドを見て昔を懐かしみ、また現在との違いを認識し、また、スピーカーとして様々な想い出を語ってくださった5人の卒業生の方々の話に聞き入っていました。なかなか現役世代には参加しにくい平日の日中という時間帯にも関わらず、横浜、千葉、滋賀など県外遠方の方も含め、51名の皆さんが参加してくださいました。
今回は特に、信州大学70周年および旧制松本高等学校100周年という、旧制松本高等学校を前身とする人文学部にとっては重要な年でした。旧制松本高等学校から文理学部、人文学部と永年を通して教鞭をとられた故東明雅(ひがし・あきまさ)先生の教え子の皆さんを中心として、周年の記念碑を建立してくださり、除幕式も行いました。そこで、懇談会では、東先生に関わる話も懇談会にてしていただきました。優れた日本近世文学研究者であり、また優れた文芸活動(連句)指導者であっただけではなく、信州大学を愛し、学生を大事にされた東先生のお人柄が偲ばれるものでした。今回建立された記念碑には、東先生の詠まれた「自筆の句」が、刻まれております。(人文ホール近くのくつろげるスペースに碑はあります。)
これらの様子、詳しい内容については、いずれ「報告」として公開する予定ですので、ご期待ください。後年、大学史をより立体的に理解するための一史料となることを願っています。併せて、現在大学史資料センターが進めている、大学史に関わる諸資料の収集に人文学部としても全面的協力をしておりますが、今回多くの方から、新たな資料や情報を提供いただきました。記して感謝申し上げます。
また、各研究室単位で行われたホームカミングイベントについての参加者数などは、それぞれ様々な形態で開催されておりますので、全体把握しておりませんが、こちらには比較的若い卒業生も多く集まってくれたようです。なお、本イベント開催に当たっては、共催の人文学部同窓会から経費補助を頂戴しております。
(文責 同窓会連携委員:山田)