お知らせ・報告

20190603中国語サロン 台湾おこわと値札

Kさんお手製の台湾式おこわ“油飯”、市販プリンのカップを利用して小分けしています

この日の中国語サロンは10名参加でした。
今回は市民受講のKさんが知り合いの台湾人にレシピを教えてもらったという台湾式おこわ“油飯”を自作して、サロンに提供してくださいました。“油飯”の“油”は“醬油”とのことで、醤油ベースに中国料理定番の五香粉をきかせた味付けです。オリジナルレシピの三枚肉を使うと油脂分が多すぎたので、赤身肉にアレンジしてみたとKさん、狙い通り美味しい仕上がりでした。具材は豚の赤身肉(台湾オリジナルレシピでは三枚肉)、人参、出汁が出る干しエビをなどを使い、もち米とうるち米半々で炊き上げたということです。Kさんと中国語ネイティブのL先生たちとで作り方について話したのですが、もち米は中国語で“糯米nuo4mi3”言いますが、日本語の「うるち米」に相当する語は“大米da4mi3”や“白米bai2mi3”で表し、つまり「(普通の)米」という言い回しであって、「うるち米」に相当する専用の単語は使わないということです。もちろん辞書を引けば“粳米jing1mi3”という日本語の「うるち米」に相当する単語が存在してはいるのですが、中国語ネイティブにとっては認知度がかなり低い語とのこと。日本人にとって、「もち米」に相対する概念である「うるち米」は割とよく使う語だと感じられますので、日本と中国の米文化の違いが単語レベルでも反映されているのでしょう。

Kさんが知り合いの中国人からいただいた“干海米”のパッケージ、100gちょっとで30元余り、結構値段が張ります

“油饭”の具材である干しエビも中国の方からいただいたとのことで、Kさんがそのパッケージも持参して見せてくれました。干しエビにするような小エビは一般に“虾米”と言いますが、“海米”という言い方もあります。そして何故Kさんがパッケージを態々持参してきたかというと、「物を人にあげるのに、値札を取らないところが面白いなと思って」ということでした。なるほど言われてみると、日本で余所様に物を贈る時には値段があからさまにならないよう、値札やレシートの類は排除するのが一般です。しかしL先生曰く「中国では値札がついている方が、値段や内容がはっきり分かって寧ろ安心できる」ということでした。日本と中国の金銭感覚の違いとして、日本では他人の給料や持ち物の値段を詮索するのは失礼であるが、中国ではストレートに尋ねても特段失礼ではないという差異は知られていますが、贈答品の値札についても正反対の扱われ方をするところが面白いです。

◎中国語サロンは毎週月曜昼休み(12:10~13:00)、信大人文ホールの西側隅っこで開催しています。些細な質問でも中国語の宿題でも、中国語ネイティブの方に尋ねてみたいことがあればお気軽にどうぞ。

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