大学院総合理工学研究科 農学専攻の川島萌笑さんと杉村奏美さんが日本農芸化学会中部支部第202回例会において支部奨励賞を受賞
令和7年9月20日に名古屋大学で開催された日本農芸化学会中部支部第202回例会において、食品化学研究室の川島萌笑さん(修士1年)が学術奨励賞を、杉村奏美さん(修士1年)が企業奨励賞を受賞しました。本賞は優れた研究発表を行った若手研究者に授与されるものです。
川島さんの研究では、グルコラファニン高含有ケール由来のエクソソーム様ナノ小胞に内包されるmiRNAの機能に着目し、皮膚線維芽細胞や血管内皮細胞における創傷治癒促進作用を明らかにしました。
一方、杉村さんの研究では、サルナシ果実由来のエクソソーム様ナノ小胞を単離し、その摂取がBDNF発現を高めることで神経保護作用を示し、健忘モデルマウスにおいて認知機能を改善することを明らかにしました。
今回の受賞は、いずれも食品由来エクソソーム様ナノ小胞の新たな機能性を見出した成果であり、食品機能科学分野のさらなる発展が期待されます。
受賞演題は以下のとおりです。
<学術奨励賞>
「ケール搾汁由来エクソソーム様ナノ小胞に内包されるmiRNAは皮膚線維芽細胞における創傷治癒を促進する」
○川島萌笑 1,許沛涵 1,大野智弘 2,片山茂 3
(1信州大学大学院総合理工学研究科農学専攻,2ヤクルトヘルスフーズ株式会社,3信州大学学術研究院(農学系))
<企業奨励賞>
「サルナシ果実由来エクソソーム様ナノ小胞はBDNF発現を介して健忘モデルマウスの認知機能を改善する」
○杉村奏美 1,田中瑞豊 1,片山茂 2
(1信州大学大学院総合理工学研究科農学専攻,2信州大学学術研究院(農学系))