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令和6年度砂防学会研究発表会で大学院総合理工学研究科農学専攻1年の石原龍太さんと農学部農学生命科学科森林・環境共生学コース4年の中沢勇真さんが若手優秀発表賞をダブル受賞しました

研究

2024年5月15日・16日に和歌山県民文化会館等で開催された令和6年度(公社)砂防学会研究発表会「和歌山大会」において,流域保全学研究室の石原龍太さん(修士1年)と中沢勇真さん(学部4年)の2名が若手優秀発表賞をダブル受賞しました。

石原さんの研究は,気候変動の影響で近年激甚化している山地斜面の表層崩壊に対して樹木の根系が与える影響を物理的な手法によって定量的に検討しようというもので,根系の形状を数値計算によってシミュレーションするという手法の独自性や幼齢林および壮齢林が成立する山地斜面が崩壊した際の崩壊時刻や崩壊規模の変化という森林管理を行う上で重要なデータを示した点が評価されました。

中沢さんの研究は,崩壊地等の裸地斜面で発生する凍結・融解に起因した土砂生産現象が小規模ながら恒常的に発生していることを受けてそれら凍結・融解現象の中で霜柱に起因した表面侵食に着目し,その侵食土砂量を求める簡易モデルの開発を目的とした現地実験です。その結果,理論式の妥当性が確認され,モデル入力値として「気温」と「降雨量」のみを用いることで,1シーズンにおける霜柱による侵食土砂量を推定できるモデルを構築した点が評価されました。

受賞演題は以下の通りです。
「森林の変化が斜面安定性に与える影響-根系成長モデルを用いた検討-」
〇石原龍太¹,堤大三²
(1.信州大学大学院総合理工学研究科,2.信州大学学術研究院(農学系))

「裸地斜面における霜柱に起因した表面侵食の簡易モデル化」
〇中沢勇真¹,福山泰治郎²,堤大三²
(1.信州大学農学部,2.信州大学学術研究院(農学系))

研究発表会若手優秀発表賞
https://sabo-meeting.com/2024/wakate/

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