「 (−)-Mucocinの全合成」研究がEuropean Journal of Organic Chemistry誌のFront Coverに採択されました
天然物合成化学研究室 櫻井杏実さん(大学院総合理工学研究科 農学専攻 修士2年)は、強い抗腫瘍活性を有し、バンレイシ科植物Rollinia mucosaより単離された(−)-mucocinの全合成をパラジウム触媒を用いた立体選択的な環化反応を用いて達成しました。この研究成果がEuropean Journal of Organic Chemistry誌に掲載されたことは既報のとおりですが(農学部HP記事)、このたび同誌のFront Coverに採択されました。
イラストは天然物合成化学研究室の熊崎玉野さん(大学院総合理工学研究科 農学専攻 修士1年)がデザインしました。
Front Coverのコンセプトは、アセトゲニン類の一種であるmucocinの単離元であるバンレイシ科植物が生息する熱帯地域をイメージしたもので、同植物の特徴的な果実も描かれています。
本研究の収束的合成を表現するために、3つのフラグメントがそれぞれ3本の川から流れてきて、合流した湖で(−)-mucocinが形成される様子を描いています。
さらに、鍵反応であるoxypalladationによる環化を、前駆体がトンネルを通過するイメージで表現しています。その際、触媒であるパラジウムがオレフィン部分に配位する様子は、熱帯のアマゾン川に生息するアマゾンカワイルカがモチーフになっています。
【論文タイトル】Synthesis of (−)-Mucocin using a Diastereoselective Oxypalladation and Cross-Metathesis
著者名:Ami Sakurai, Shuya Yamaguchi, Yasunao Hattori, Atsushi Kawamura, Hidefumi Makabe*
DOI:https://doi.org/10.1002/ejoc.202500990
DOI(Front Cover):https://doi.org/10.1002/ejoc.70313


