日本作物学会 第257回 講演会において,大学院総合理工学研究科農学専攻2年の岩瀬颯太さんが優秀発表賞を受賞しました
2024年3月28日に三重大学生物資源学部 上浜キャンパスで開催された日本作物学会 第257回 講演会において,作物学研究室の岩瀬颯太さん(修士2年)が「優秀発表賞(ポスター発表部門)」を受賞しました。
ポスター発表66題のうち,41題が優秀発表賞の選考にエントリーし,うち5題が受賞しました。評価項目は,ポスターのわかりやすさ,研究の独創性や新規性,解析方法や考察の妥当性,質疑への対応でした。
研究では,雑穀の根の通気組織の発達に植物ホルモンのエチレンが関与しているかどうかを生理学的,形態学的に明らかにしました。雑穀は病虫害に強いため,有機栽培にも向いています。根に通気組織が発達すると湿害で根の周りに酸素が少なくなっても,通気組織を通じて地上部から酸素が供給され,旺盛に生育できます。温暖化で湿害が頻発する状況での食料増産にも貢献できると考えられます。
長野県は,日本で縄文時代から雑穀を食べていたことが明らかになっている地域です。今後も地域に貢献できるような研究に邁進していきたいとのことです。
受賞演題は以下のとおりです。
「低酸素条件下における雑穀4種の通気組織形成へのエチレンの関与」
岩瀬 颯太1・西東 歩美2・松浦 朝奈3
(1信州大学大学院総合理工学研究科,2信州大学農学部,3信州大学学術研究院(農学系))