Facebook

大学院総合理工学研究科農学専攻の植野侃太朗さんが第6回山岳科学学術集会で優秀口頭発表賞を受賞

研究

受賞した植野さん
受賞した植野さん
霧ヶ峰における調査地区の半自然草原の様子
霧ヶ峰における調査地区の半自然草原の様子

2020年12月12日~13日にオンライン開催された第6回山岳科学学術集会(主催:静岡大学山岳科学教育プログラム)において、緑地生態学研究室の植野侃太朗さん(修士課程2年)が「優秀口頭発表賞」を受賞しました。口頭発表部門31件の中から、特に優れた発表として本賞が授与されました。

 アリ類は一般に環境指標生物として有用であるとされています。しかし、ススキ草原やササ草原などの半自然草原において、アリ類が環境指標となり得るかについては研究事例がほとんどなく、知見の収集が待たれています。

 そこで本研究では、草原環境におけるアリ類群集の指標性の有用性、さらに指標種の提案を行うため、本州中部を代表する草原景観で知られる霧ヶ峰高原において、本群集と植生環境との関係性を調査しました。

 その結果、草原および森林環境、またその中間的な植生環境それぞれにおいて、特徴的な種群の存在を確認できました。特に、これまで草地から林縁までの幅広い環境の指標としてしか考えられていなかったキイロケアリが半自然草原の指標種としても有用であることを明らかにできたことが授賞につながりました。

受賞演題は以下のとおりです。

「霧ヶ峰におけるアリ類群集の種組成と植生環境との関係および指標生物としての有効性」

〇植野侃太朗1・大窪久美子2

(1信州大学大学院総合理工学研究科農学専攻環境共生学分野, 2信州大学学術研究院農学系)

« 前の記事へ

お知らせ一覧にもどる

次の記事へ »

a