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【海外農学実習】【ネパール】もう一度行きたいネパール

植物資源科学コース 宮地ひかるさん
留学期間:2019年9月10日~2019年9月19日
留学先:ネパール

学習面について:
標高800mのポカラから3600mのムクティナートまで標高の違いによって農業が変化していく様子を数日の間に見ることができた。標高差の大きいネパールならではの体験であった。高標高地の赤いソバ畑は非常に美しかった。また、私が注目していた昆虫も、標高や周囲の環境によって観察できる種が変化した。捕まえて観察し、写真や絵で記録した。想像以上に日本の種に似たものが多く見られたことに驚いた。ネパールには昆虫が数多く生息しているが、昆虫図鑑などは本屋に売っておらず、まだあまり研究が進んでいないように感じた。将来ネパールに行って研究してみたい。カトマンズのシードバンクにも伺った。日本の研究機関との違いや、これからの遺伝資源の保全について考えさせられた。

生活について:
私はネパールに住めるな、と思った。乾燥で喉を少し痛めたが、ひどくお腹を壊すことも高山病になることも無く、想像以上に快適に過ごすことができた。日本とは気候が異なることもあるが、1日お風呂に入らなくてもネパールにいるとなぜか気にならなかった。日本にいるときより気楽に生活することができていたように思う。野菜が路地売りされていたり、野良犬がウロウロしていたり、毎日お風呂に入らなくても、全く問題ない。日本もこれくらい寛容になれば良いのになぁと思った。

留学で得たこと
現在、地球規模で問題になっている異常気象や地球温暖化などの影響を最初に受けるのは、ネパールのような極地であると考える。ネパールの豊かな自然環境や多様な農耕文化は今後どのように変化してしまうのだろうか。実際にネパールに行き、様々な昆虫や植物、美しい棚田、壮大な風景がある一方で、山奥にアスファルトで舗装された道路があることや大気汚染が問題になっているカトマンズの現状を知ったことによって、短期間で環境が大きく変化することを実感し、地球の未来について今まで以上に考えるようになった。地球環境のために私にできることは何なのか、大学での研究に繋げられることは何なのか、今後模索していこうと思う。数年後、もう一度ネパールに行って環境がどのように変化したのかを確かめたい。

後輩へのアドバイス:
とりあえず行ってみたら良いと思う。行った人にしか分からないことがたくさんあるということが、実際に行ってみてよく分かった。ネパールの壮大で美しい自然、活気あるカトマンズの街を是非実際に体験してほしい。最後に、ネパール農業実習に行くときは、流せるポケットティッシュがたくさんあると非常に便利である。

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