【海外農学実習】【アメリカ】良い意味でマイペースになろう
植物資源科学コース 清森 理央さん
留学期間:2024年9月7日~2024年9月27日
留学先:カリフォルニア州立大学チコ校
留学先大学について:
アメリカのカリフォルニア州立大学チコ校に行ってきました。自然の多い開放的なキャンパスで、レンガ調の建物が多く、景観がとても良かったです。大学から少し離れたところに広大な大学の農場があり、動物の飼育場、搾乳施設、解体施設など肉や牛乳の生産が農場内で完結でき、オーガニック農場やガラス室など植物や果樹の栽培も日本の大学では考えられないくらいの大きな規模で行われていました。また、留学生も多く、様々なところから学生が集まっていたのでいろいろな人と関われました。
学習面について:
受けていた授業は、現地の生徒と混ざって週2回1コマと、プログラム参加者のみの週2回1コマでした。その他の時間は、農場や農業関連施設などの見学、時々授業やイベントに参加していました。担当の教授は明瞭かつゆっくり話してくれるので、講義がわかりやすく、農場などの見学でわからなかったことも後のフィードバックの時間で解説してくれたので、理解度は高かったと思います。2年生の前期を終えただけで専門知識があまりなかったのですが、現在2年後期の授業で、アメリカで見たもの、聞いたことが出てくることが多いです。日本で授業を受けているだけよりも、実際の農業現場を目にした上で学べているので授業の理解が格段に良くなっているように感じます。
生活について:
ホームステイをしていました。大学の周りはダウンタウンがあり栄えていますが、私のホストファミリーは大学から車で2、30分ほどの渓谷を登ったところにありました。ホストファミリーは本当に優しくて全く苦に感じることは無く、さらには色々なことを体験させてくれました。川でジップライン、ボートをしたり、馬に乗ったり、アメフトの試合を見に行ったりと、楽しい体験ばかりでした。田舎なので光がなく、夜には天の川が見えました。あの感動は忘れられません。
留学で得たこと:
海外で過ごすにあたって一番大切なのは柔軟性だと思いました。日本で当たり前とされていること、常識がほとんど通じない、または日本では考えられない常識があり、それに直面した時に自分の固定概念を覆せる良い機会となりました。常識が通じないと苛立ってしまうことがありますが、違いの大きい環境に身を置くことで違いをすんなりと受け入れられました。これはモノの見方、考え方の幅が大きく広がるきっかけとなると思います。また、異文化の体験を通して自分を客観視でき、自分の価値観や考え方を知ることでアイデンティティーの確立にもつながると考えました。どんな環境でも自分を見失わず、でも環境に適応するという良い意味でのマイペースさを身につけられました。これからの人生、環境が変わることや、色々な人との出会いがあると思いますが、その時に役立つものであると思います。
後輩へのアドバイス:
このプログラムは3週間で、先生方や、学務の担当の方、コーディネーターの方などからのサポートが手厚く、不安に感じることなく留学ができました。留学に行きたいけど踏み出せないという人にとってとても良いプログラムだと思います。留学は長期の休みがある学生が一番行きやすいと思います。留学をすると言葉では語り尽くせないほどのかけがえのない経験ができ、様々な感情、考えを得られます。ぜひ、一歩を踏み出して自分の中の世界を変えて欲しいです。