業務案内

薬物治療・医薬品管理指導室

薬剤師が病棟に常駐する体制を2017年10月より開始しました。入院患者さんへの服薬指導や、病棟での医薬品適正使用推進を中心とした薬剤管理指導業務を行っています。
患者さんが入院された後、薬剤師が入院時初回面談と持参薬の鑑別を行っています。また、ベッドサイドにて患者さんの副作用モニタリング等を行い、医師や看護師へ薬剤に関する情報提供をすることで、緊密な連携を図ることを心がけています。
手術目的で入院予定の患者さんに対しては、入院前の外来受診時に術前に休薬するべき薬剤について確認を行い、担当医師に情報提供を行っています。
入院患者さんが適正かつ安全な薬物治療を受けられるよう、日々努力を続けています。

主任よりひとこと:入院患者さんが少しでも安心して薬物治療を受けられるよう、皆で切磋琢磨しながら頑張っていきましょう!

調剤室

外来、入院患者さんに処方された薬の調剤を行っています。当院では、患者さんが適正な薬物治療を受けることができるよう、処方せん表記を工夫しています。臨床検査値や過去の薬歴が印字されるようにし、個々の患者さんに適した医薬品の選択、用法・用量の確認を行っています。
また、副作用や薬物相互作用を回避し、医薬品を適正かつ安全に使用して頂くための服薬指導に努めています。
調剤は薬剤師にとって欠くことのできない基本的な業務であるため、新人薬剤師は最初に調剤室で基礎固めをします。そのための教育にも力を入れて行っています。

主任よりひとこと:調剤は、薬剤師にとって基本かつ重要な業務です。処方せんの内容をしっかり確認・把握した上で、丁寧に調剤を行うことを心がけています。

調剤室(注射)

注射オーダ(投与量、投与方法、投与速度、配合禁忌等)を事前にチェックし、注射薬が適正に使用されるよう努めています。また、病棟での薬剤取り違え防止など安全性向上の観点から、患者さんごとに注射薬を一施用(1回分)ごとにセットしています。各診療科で必要になった医薬品は、物流システムを利用して薬剤部から払い出しています。
手術室では、麻酔下で患部の切開、切断、摘出を行うため、厳重な生命管理が重要であり多くの薬品が使用されます。なかでも麻酔薬や筋弛緩薬、向精神薬、麻薬など一般病棟では使用頻度の少ない特殊な薬剤を使用する部署であるため、薬剤師が常駐して薬品の安全使用、適正管理に貢献しています。

主任よりひとこと:注射薬や手術室は病院でしか経験できません。当院では、薬剤師が注射薬や手術室の業務に積極的に携わっています。ここでしか得ることのできない経験をしてみませんか?

医薬品管理室

医薬品管理室では、医薬品を購入し使用するための各システムへのマスター登録、医薬品卸業者へ医薬品の発注、納品された医薬品の検収までの購買サイクル業務を担当しており、また、使用期限が切れた医薬品等の廃棄を行っています。さらに、院内の医薬品の保管状況等の確認のために、定期的に棚卸、および院内各部署の医薬品の使用期限の確認を行い、医薬品の適正な在庫、品質管理に努めています。

担当者よりひとこと:医薬品の購入は、病院経営に大きな影響を与えますので、やりがいのある仕事です。また、最近は医薬品の廃棄が社会的に関心を集めていることから、医薬品の廃棄をいかに減らすかが重要な責務と考えています。

麻薬管理室

医療用麻薬、向精神薬、覚せい剤原料の出納管理・検収・保管・廃棄・破損等の事故処理・各種届出の業務を行い、これら医薬品の適正使用に努めています。また、手術室や各診療科で適切に保管・管理・使用されているか定期的にチェックを行い、指導にあたっています。

主任よりひとこと:病院内の医療用麻薬、向精神薬、覚せい剤原料を適正に使用できるよう、病棟薬剤師とも連携をとりながら管理しています。

治験薬管理室

臨床研究支援センターの治験薬管理部門として、当院で実施されるすべての治験薬管理を行っています。治験薬管理手順書に従って用法用量等処方内容を確認し、被験者ごとに日付、調剤者、数量等の出納を記録した治験薬管理表で管理しています。治験薬は厳格な品質管理が必要とされるため、24時間温度監視モニターにより適正に温度管理を行っています。治験薬の払出し方法は治験ごとに異なるため、事前に必要な情報収集を行い、治験コーディネーターと連携することで治験が円滑に進められるよう貢献しています。

担当者よりひとこと:承認前の薬に関する情報に触れることができ、新しい薬の効果をどのような試験デザインで検証するかなど、大変貴重な経験ができる業務です。

医薬品情報室

医薬品情報室では、医薬品をより有効かつ安全に使用して頂くために、適正な使用方法や副作用など、医薬品に関する情報を収集・管理しています。それらを利用して、患者さんや医療スタッフからの問い合わせに対応したり、収集した情報を評価・加工して患者さんや医療スタッフにわかりやすく情報提供しています。
また、電子カルテシステムの医薬品に関する情報の更新も行っています。さらに、新薬のヒアリングや医薬品(後発医薬品も含む)の評価を行ったり、病院で取り扱う医薬品の採用、不採用を決める薬事委員会の事務局を務めています。

主任よりひとこと:患者さんや医療スタッフに役立つ医薬品情報を発信することで、医薬品による治療が患者さん一人ひとりに最適なものとなるようにサポートしています!

製剤室

製剤室では、院内製剤といわれる市販品として販売されていない軟膏剤などの外用薬、注射薬、点眼薬等の製造を行っています。患者さん個々のニーズにあった製剤を作製することが重要な責務と考えています。
また、経口により栄養が摂取できない患者さんの静脈栄養剤や注射用抗がん剤の調製を行っています。調製は安全かつ無菌的に行うためクリーンベンチ、安全キャビネットといわれる設備環境のもとで行われています。製剤室で静脈栄養剤や抗がん剤の調製を薬剤師が行う目的は、病院内感染や薬剤による細胞毒性から患者さんと医療スタッフを守ることです。

主任よりひとこと:安全な医療製剤を提供することに努めています。

試験室

試験室では、Therapeutic Drug Monitoring、一般にTDMと呼ばれる業務を行なっています。患者さんから採血した検体を用いて機器分析を行い血液中の薬物濃度を測定します。その結果から個々の患者さんに適した投与量、投与法をシミュレーションし、医師に処方提案しています。主な測定薬物は、臓器移植時に用いる免疫抑制剤、抗てんかん薬、不整脈治療薬、気管支喘息治療薬、がん治療薬、抗微生物薬などがあります。
もう一つ重要な仕事として薬物中毒の検査があります。中毒が疑われた患者さんから原因物質を特定し定性と定量を行っています。

主任よりひとこと:患者さんに投与する薬物の適正使用に貢献できるやりがいのある部署です。

通院治療室(特殊製剤室)

通院治療室には、主に外来で点滴抗がん薬治療を受ける患者さんが来ています。通院治療室のフロア内に抗がん薬調製・監査室が設置されており、薬剤師は投薬場所に近接した環境で業務を行っています。業務内容は抗がん薬の安全で正確な無菌調製、投薬歴に基づく調製薬監査で、さらに抗がん薬治療を受けている患者さんのもとへ伺い、副作用をはじめとする様々な薬学的問題に対して支援を行っています。また、医師、看護師へ医薬品情報提供業務も行っています。薬剤師も現場にいることで、他職種との情報共有が行いやすくチーム医療が実践できる職場です。

主任よりひとこと:抗がん薬領域の薬剤師業務は近年、多様化し様々な知識や技術が必要となってきています。

ICT/AST

感染対策チーム(Infection Control Team、ICT)は患者さんや職員の安全を図るため、専門的な知識に基づいて医療関連感染を予防することを目的に活動しています。週に1回、チームで全病棟をラウンドして環境をチェックしています。
抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team、AST)は感染症患者さんへの介入・診断の支援・治療の適正化を目的に活動しています。主に、届出が必要な抗菌薬を使用している症例や、抗菌薬を長期間使用している症例のモニタリングとフィードバック等を行なっています。 いずれのチームも医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師等で構成されています。

担当者よりひとこと:ICT/ASTの中で薬剤師の専門性を発揮できるように頑張っています。

NST

ある病気の治療を成功に導くためには、手術や薬物治療に耐え得る体力や細菌・ウイルスに打ち勝つ免疫力が不可欠です。この体力や免疫力を維持・増進する最たる手段が「栄養」です。栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)は、医師、薬剤師、管理栄養士、看護師、臨床検査技師などの多職種で、患者さん一人一人に合わせた栄養管理を適切に実施することを目的に回診やカンファレンスを行っています。

担当者よりひとこと:様々ある輸液も一つ一つが薬であり、効果と副作用のモニタリングが必須です。NSTの中で薬剤師は適切な輸液を選択し、患者さんの状態や検査値から得られた情報を基に、その能力を大いに発揮できることを日々実感しています。

緩和ケアチーム

緩和ケアチームは主にがん患者さんとその家族の身の周りに起きている様々な苦痛(身体の面、心の面、経済面、社会的役割の面)を軽減する目的で結成されています。そのチームの中で薬剤師は、がん患者さんの身体に生じている痛みや精神的な症状に対する薬物療法について関わっています。具体的には、医師と協働して肝機能・腎機能を考慮して最適な薬剤を提案したり、薬物動態や相互作用を考慮して薬剤投与量の調節を提案しています。

担当者よりひとこと:チーム内にいることで他の専門職種の方々からも直接学ぶことができるため、それが他の薬剤業務に活かせることも強みです。

妊娠と薬外来

厚生労働省の事業として国立成育医療研究センター内に「妊娠と薬情報センター」が設置され、妊娠中の薬剤使用による影響について相談を行っています。当院は、「妊娠と薬情報センター拠点病院」の一つとして指定され、「妊娠と薬外来」を開設しました。妊娠中の方や妊娠を希望されている方に、妊娠中の薬剤使用の影響について専門の医師・薬剤師が相談に応じています。

担当者よりひとこと:妊娠中の薬剤の使用によって胎児に影響があるのではと心配する妊婦さんはたくさんいますが、世間には正確な情報はあまり知られていません。カウンセリングを通して、疾患を持った妊婦さんにも安心して治療を受けてもらうことの重要性を日々感じています。

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