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市江 正彦 先生(スカイマーク株式会社 代表取締役社長) の講義が行われました

市江 正彦 先生(スカイマーク株式会社 代表取締役社長) の講義が行われました

2017. 06.07

  • 現代産業論

平成29年6月7日、2017年度現代産業論(産業論特論)第7回の講義として、スカイマーク株式会社代表取締役社長の市江 正彦 氏から「新経営体制発足後のスカイマーク」と題して講義が行われました。

まず航空会社について、①固定費産業であり、搭乗率の向上が利益に直結するシンプルな事業構造を持っていること、②コストを抑えるためには保有機種の種類を少なくすることが肝要であること(当社の場合、1機種(B373-800)しか持たず、これによって機種ごとに必要となるパイロット・整備士などの人件費を抑え、効率的な運用を図っていること)、③羽田を拠点とした利用者数の多い路線(当社の場合、羽田・札幌便、羽田・福岡便がドル箱)を持つことが肝要であること、④判断の優先順位は安全性、定時性、経済性の順番であり、この順番を守ることが会社の信頼に結び付くことなどについてご説明いただきました。

また、社長となって考えたことは、①会社のミッションや経営理念を示すことにより、民事再生で動揺した社員の間に会社としての一体感を醸成させるようにしたこと、②社員が満足する会社にすることが顧客の満足に結びつくこと、③定時に航空機を離着陸させるためには部署間の連携協力が不可欠であり、そのためには風通しの良さが重要であることなどについてお話しいただきました。

最後に、今後の課題として、①就航地域への浸透を図り、地域と共生すること、②海外を含め路線拡大を図ること、③JAL・ANAとともに、第三極として一定の独立性を保つことが航空会社産業の発展に寄与すると考えていることなどを挙げられていました。

  • スカイマーク株式会社 代表取締役社長 市江正彦 氏
  • 講義風景

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