オープンサイエンス推進に向けた取り組み
概要
オープンサイエンスは、論文のオープンアクセスと研究データのオープン化・共有化(オープンデータ)等、研究成果の共有・公開を推進し、研究活動の加速化や新たな知識の創造等を促す取り組みです。
信州大学は、本学研究者が発表した研究成果の更なるオープンアクセス化支援、および信州地域を巻き込んだ研究者の意識啓発活動等の実施により、オープンサイエンスを強力に推進し、地域社会や産業界のイノベーション創出に貢献します。
※本取り組みの一部は、2024年度文部科学省補助金「オープンアクセス加速化事業」により実施します。
取り組み内容
1. 論文のオープンアクセス(OA)化支援
本学において生産された研究成果をOA化して広く学内外を問わず公開することにより、学術研究のさらなる発展に寄与すること、またその成果を社会に還元すること、地域および及び国際社会の持続的発展に貢献することが期待されます。
本学ではオープンアクセス支援として次の事項を実施します。
- 本学機関リポジトリでの研究成果等公開
本学の研究者総覧(SOAR-RD)の研究者が業績を入力する際、同時に機関リポジトリへの論文登録が可能になるよう、SOAR-RDのシステム改修を行います。また、論文のOA化の状況が適切にモニタリングできる体制を構築し、OA化が必要な論文を用意に把握できるようにします。
- OA論文出版にかかる経費支援
本学所属研究者に対して、学術雑誌での論文公開にかかる論文出版経費(Article Processing Charge, APC)の支援を行い、学術論文のOA化を推進します。
- ①Wiley, Springerの雑誌(転換契約によるAPC支援)
- ②①以外の出版社の雑誌(2024年度限定オープンアクセス論文出版費支援)
- ①Wiley, Springerの雑誌(転換契約によるAPC支援)
2.信州地域を巻き込んだ研究者の意識啓発
2025年度新規公募分から始まる公的資金による助成を受けた学術論文等の即時OA義務化や、国内外のオープンサイエンスに関する情報を含めたセミナー等を実施し、研究者のオープンサイエンスに関する知識を高めます。また英語論文の執筆セミナーや研究者向け自習教材の提供などを通して、研究成果の質を高める取り組みを行います。セミナー等の一部は、県内加盟大学の研究者にも「高等教育コンソーシアム信州」を活用し配信することで、本学のみならず信州地域全体の意識啓発を図ります。
実施を予定のセミナー:
- 英語論文執筆セミナー(約1時間全6回)【2024年11月】
- 研究者向け自習教材「Nature Masterclasses On-demand」の提供【2024年9月~2025年3月】
- 研究データ管理やOA義務化に関するFD・説明会の実施【2024年11月から各部局で実施】
3.学内外に向けた研究成果等の発信力強化
- 本学の研究者や研究内容を発信するWebサイトの一本化
- 研究広報記事の作成・発信
- 研究者向け研究支援ポータルサイトの改修
4.その他
本学研究者のオープンサイエンス支援に従事するバックオフィスの体制整備のために、 必要な取り組みを実施します。
実施体制
お問い合わせ先
附属図書館情報システム・学術資料(雑誌)グループ
zasshi@shinshu-u.ac.jp / library-apc@shinshu-u.ac.jp