「資料の梱包をする ~簡易的な方法~」では、資料を専門の業者に送る際の簡易的な梱包の方法をご紹介しました。 今回は、複製見本の校正をして、完成品ができるまでを簡単にご紹介します。右の写真が資料の原本です。複製の初校です。 断ち方: 資料の周囲をどう処理するか。 ①原本と同じように破けているところも再現する。 ②原本を切らない範囲で直線に切る。 色合い: ①基本色 ②黄色強め ③赤色強め ④暗め 違いがわかりますか? その他にも細かい部分を修正して、複製ができあがりました。原本資料と見比べていかがでしょうか? 「文部省学校教育局長会学区認可通知」複製 複製の特徴:①紙が破けている部分を残して周囲を長方形に切っています。②全体の色は、用紙の色が黄色みがかっているので、それに近づけました。③文字を修正した部分が分かるように強調させました。大学設置「協議」会→大学設置「委員」会④本文の印字と右下の受付印がそれぞれ反対側の紙に写っているのが分かるように強調させました。⑤左上のシミもそのまま残しています。 関連リンク・資料の梱包をする ~簡易的な方法~
資料のご紹介一覧
資料の梱包をする ~簡易的な方法~
2021.04.19
[ 資料のご紹介 ]
大学史資料センターが所蔵する資料「文部省学校教育局長開学認可通知」は、信州大学の誕生を記した貴重な資料です。 しかし、劣化が激しく、展示でも度々使用されるため、保存が危ぶまれていました。そこで、資料の複製を作り、原本資料を保存することになりました。 右の写真が資料の原本です。用紙がとても薄く、中央は切れかかり周囲はボロボロに破けています。 原本資料の特徴を損することなく、同等のものとして展示できる複製を作るため、専門の業者に依頼します。では、業者へ送るとき、大切な資料をどのように梱包するのでしょうか。 次の動画で資料梱包の方法をご紹介します。簡易的な梱包の方法(MP4形式/約1分30秒、※音声なし) 動画の梱包の様子は簡易的な方法ではありますが、大切な資料なので何重にも包んで大切に取り扱います。 これを専門の業者へ送って、複製資料を制作していただきます。 次回は、出来上がった複製資料をご紹介します。 関係リンク・資料の複製を作る
私、およそ120歳です。~これからも毎日生徒たちを見守ります!~
2021.04.01
[ 資料のご紹介 ]
教育学部附属長野中学校の門柱が移設されましたのでご案内します。 『信州大学歴史探訪マップ』に掲載している、信州大学教育学部附属長野中学校北門の門柱は、令和2年4月、正門後方に移築されました。 この門柱は、現在の教育学部の地(長野市西長野)にあった長野県庁(明治7年建築)の2代目正門として明治30年代に建てられました。明治41年、県庁が火災により現在地(長野市南長野)に新築移転した後は、跡地に移転してきた附属小学校の正門、戦後には附属中学校の正門として残されます。さらに門柱は、昭和56年、附属長野中学校とともに現在地(長野市南堀)に移転し、文化遺産として今もなお大切に保存されています。 こちらもあわせてご覧ください。 旧県庁の建物の移り変わりと附属長野中学校に受け継がれた門柱(PDF/605KB) 【関連資料】 信州大学附属図書館研究(第十号) 『大学史としてのキャンパス前史(1)-旧長野県庁とその表門-』(福島正樹著)
旧制松本高等学校 本館 (重要文化財) 現 松本市あがたの森文化会館 旧制松本高等学校は1919年に設立され、その校舎は大正期における高等教育機関拡張期の最初に建設されたものです。本館は北西の隅切部に玄関などを設けるなど、当時の典型的な学校建築の特徴を示しています。信州大学文理学部も校舎として使用しましたが、松本キャンパスに移転した後、建物と敷地は松本市所有となり、現在は「あがたの森文化会館」および「あがたの森公園」として整備されています。 〇次の記事も併せてご覧ください。 ・「信州大学歴史探訪マップ」発行のご案内 ・スライドショー「信州大学歴史探訪-キャンパスに刻まれた記憶ー」のご案内 〇松本市旧制高等学校記念館では旧制松本高等学校関係資料が展示されています。 ホームページはこちら。