新着情報

資料のご紹介一覧

   思誠寮日誌(人文学部 蔵)

   思誠寮日誌(人文学部 蔵)

 企画展「信州大学のなりたち」をご覧いただいた学生から、『思誠寮日誌』の中身をもっと見たいという要望が多数ありました。  今年度になり学内の方には企画展をご覧いただけるようになりましたが、現在のコロナ禍では、未だ一般の方にはご覧いただけない状況が続いています。そのような現状も踏まえて、今回は『思誠寮日誌』をいくつかご紹介します。 ここでご覧いただく思誠寮日誌は、1947(昭和22)年教育基本法の公布により、1949(昭和24)年度に旧制松本高等学校を母体に新制信州大学文理学部が発足して間もないころのものです。思誠寮に暮らした学生たちの思いや悩みを日々書き綴った寮日誌をご覧ください。  また、戦前の日誌も存在しますが、戦前と戦後では縦書きから横書きに変化するなど、特に、戦前に書かれている内容は世の中の動きに敏感に反応したものが多く、今とは随分趣を異にしています。 ーー【思誠寮とは】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 信州大学における現在の人文・経法・理学部の前身校にあたる、旧制松本高等学校の学生寮で、北寮、中寮、南寮がありました。旧制高等学校と言えば「学生寮」というほど、両者の結びつきは強く、全国から集まったエリートたちは、学校においては「教養主義」、学生寮においては「自治」の洗礼を受け、記念祭・寮対抗駅伝・対寮マッチなどの行事を通じて

続きを読む

人文学部大串教授のゼミ生たちが、フィールドワークで松本キャンパスの歴史を巡りました。案内人は、大学史資料センター福島教授です。センターの坂元、田中も同行しました。今回巡ったのは、松本キャンパス構内の13箇所です。順を追ってご紹介します。(クリックすると地図を拡大表示します。) ➤START 経法学部前  ①西門 このあたりには、戦前は松本衛戍(えいじゅ)病院(陸軍病院)、戦後は国立松本病院の正門がありました。 病院の建物は、現在の人文学部、経法学部棟から中央図書館のあたりにありました。  西門入口の案内看板の前で説明をする福島教授(左)と大串教授(右) ②キャンパスの南北高低差 理学部のB棟と講義棟の間には2~3mの高低差があります。B棟の1階から渡り廊下を渡って行くと、そこは講義棟の2階なのです。(;'∀') 松本キャンパスの土地は南北に傾斜しています。南端の附属病院と北端の人文学部ではおよそ15mの高低差があります。③法人本部北側 信州大学画像情報ネットワークシステム(Shinshu University Video and Data Network System)の電波塔があった場所です。SUNSとは、1988(昭和63)年~2007(平成19)年に、地理的に分散している信州大学の各キャンパスをパラボラアンテナを設置し繋いで映像と音声をお送り、講義や会議を行った画期的なネット

続きを読む

資料の複製を作る

2021.05.06  [ 資料のご紹介 ] 
「文部省学校教育局長会学区認可通知」

「文部省学校教育局長会学区認可通知」

「資料の梱包をする ~簡易的な方法~」では、資料を専門の業者に送る際の簡易的な梱包の方法をご紹介しました。 今回は、複製見本の校正をして、完成品ができるまでを簡単にご紹介します。右の写真が資料の原本です。複製の初校です。  断ち方: 資料の周囲をどう処理するか。 ①原本と同じように破けているところも再現する。 ②原本を切らない範囲で直線に切る。   色合い: ①基本色 ②黄色強め ③赤色強め ④暗め  違いがわかりますか?  その他にも細かい部分を修正して、複製ができあがりました。原本資料と見比べていかがでしょうか?  「文部省学校教育局長会学区認可通知」複製 複製の特徴:①紙が破けている部分を残して周囲を長方形に切っています。②全体の色は、用紙の色が黄色みがかっているので、それに近づけました。③文字を修正した部分が分かるように強調させました。大学設置「協議」会→大学設置「委員」会④本文の印字と右下の受付印がそれぞれ反対側の紙に写っているのが分かるように強調させました。⑤左上のシミもそのまま残しています。 関連リンク・資料の梱包をする ~簡易的な方法~

続きを読む

「文部省学校教育局長開学認可通知」

「文部省学校教育局長開学認可通知」

 大学史資料センターが所蔵する資料「文部省学校教育局長開学認可通知」は、信州大学の誕生を記した貴重な資料です。  しかし、劣化が激しく、展示でも度々使用されるため、保存が危ぶまれていました。そこで、資料の複製を作り、原本資料を保存することになりました。  右の写真が資料の原本です。用紙がとても薄く、中央は切れかかり周囲はボロボロに破けています。 原本資料の特徴を損することなく、同等のものとして展示できる複製を作るため、専門の業者に依頼します。では、業者へ送るとき、大切な資料をどのように梱包するのでしょうか。  次の動画で資料梱包の方法をご紹介します。簡易的な梱包の方法(MP4形式/約1分30秒、※音声なし)  動画の梱包の様子は簡易的な方法ではありますが、大切な資料なので何重にも包んで大切に取り扱います。 これを専門の業者へ送って、複製資料を制作していただきます。  次回は、出来上がった複製資料をご紹介します。 関係リンク・資料の複製を作る

続きを読む