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湯澤千波先生が第35回 日本末梢神経学会学術集会で症例報告賞を受賞しました
2024年09月12日 [受賞]
2024年9月6、7日に鹿児島市において開催された第35回 日本末梢神経学会学術集会(大会長 鹿児島大学脳神経内科・老年病学教授 高嶋博先生)にて、内科学第三教室の湯澤千波医員(研究当時、現 伊那中央病院脳神経内科)の研究報告が、症例報告賞を受賞しました。
両足趾のしびれ感で発症し、抗MAG/SGPG抗体が陽性であった患者さんに対し、第二世代BTK阻害薬tirabrutinibが奏効した臨床経験を報告しました。本例は肺非結核性抗酸菌症を合併していたことから、強い免疫抑制治療を避ける必要がありました。このことから、比較的免疫抑制作用の少ない第二世代BTK阻害薬であるtirabrutinibを二次療法に選択し、大きな副作用なく症状を改善することが出来ました。
抗MAG/SGPG抗体陽性ニューロパチーを始めとする免疫介在性ニューロパチー患者さんは様々な合併症を有することがあり、有効な免疫抑制療法が選択できない症例がありますが、今回の研究報告は、その治療選択肢を拡大させる期待があることが評価されました。
受賞演題
「第二世代BTK阻害薬tirabrutinibが奏効した抗MAG/SGPG抗体陽性ニューロパチーの男性例」