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信州大学バイオメディカル研究所バイオテクノロジー部門/医学部分子薬理学教室の川岸裕幸 助教が、第50回日本心脈管作動物質学会において研究奨励賞 最優秀賞(Young Investigator Award)を受賞しました

2021年08月19日 [受賞]



 令和3年7月16、17日に信州大学松本キャンパスで開催された第50回日本心脈管作動物質学会において、川岸裕幸助教(先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所バイオテクノロジー部門、医学部分子薬理学教室)が、研究奨励賞 最優秀賞(Young Investigator Award)を受賞しました。
 受賞題目は「βアレスチンバイアス性アンジオテンシンⅡ 1型受容体アゴニストによる新たな小児心不全治療戦略の創生」です。先天性心疾患や心筋症、川崎病などが原因となる小児心不全は、小児の重要な死因の一つですが、その特異的な治療薬はありません。本研究は、アンジオテンシンⅡ 1型受容体(AT1R)の新たな生理作用に着目し、それを利用した新しい小児心不全治療薬の開発を目指すトランスレーショナルリサーチです。
 医学部分子薬理学教室では、2017年にAT1R/βアレスチン経路が、幼若な心筋細胞において陽性の変力作用を誘導することを発見しました(Kashihara et al., J. Physiol. (Lond.), 2017)。この知見を基に、AT1R/βアレスチン経路特異的なバイアスアゴニスト(BBA)のマウスにおける作用について検討を行いました。その結果、BBAは新生児・乳児期マウスにおいて顕著な強心作用を示しました。この強心作用は、胎児~新生児期の形質を持つヒトiPS細胞由来心筋細胞でも確認されたことから、ヒトにおいても保存されていることが示唆されました(*Kashihara, *Kawagishi et al., JACC Basic Transl Sci., 2020 (*co-first authors)。さらに、離乳期(生後3週前後)までに約8割の個体が死亡する先天性拡張型心筋症モデルマウスに、BBAを継続して投与することで、離乳前生命予後および心機能が有意に改善しました。これらの結果から、BBAはこれまでにない新生児・乳児心不全に対する治療薬となる可能性が強く示されました。現在は、より安定かつ効果的なBBA活性を持つ低分子化合物についてin silico、in vitroスクリーニングを行い、将来の創薬に向けて研究を進めています。

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