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大学院医学系研究科 循環病態学教室の戴昆さんが、第49回日本心脈管作動物質学会で若手研究奨励賞(YIA)を受賞しました

2020年02月13日 [受賞]

授賞式後。右側は指導教員新藤隆行教授(信州大学医学部循環病態学教室)
授賞式後。右側は指導教員新藤隆行教授(信州大学医学部循環病態学教室)

 令和2年2月7~8日に久留米大学医学部キャンパスで開催された日本心脈管作動物質学会において、戴昆さん(大学院医学系研究科博士課程 循環病態学教室)が、第49回日本心脈管作動物質学会の若手研究奨励賞(YIA)を受賞しました。
 受賞対象となった研究課題は、「アドレノメデュリン-RAMP3系欠損は、癌関連線維芽細胞のポドプラニン発現を抑制し、臓器間転移を抑制する」です。本研究では、生理活性ペプチド、アドレノメデュリン(AM)と、その受容体活性調節タンパクであるRAMP2とRAMP3の癌の転移における意義を明らかとしました。戴さんは、成体において血管特異的にRAMP2遺伝子を欠損を誘導できるマウスと、全身RAMP3ノックアウトマウス(RAMP3-/-)を作成し、膵癌細胞の臓器間転移モデルを作成しました。その結果、AM-RAMP2系が血管恒常性を維持することで転移を抑制する一方、AM-RAMP3系は癌微小環境に存在する癌関連線維芽細胞(CAF)をポドプラニン陽性の悪性型のCAFに変化させることで、癌の増殖や転移を促進することを発見しました。さらに、RAMP3-/-にAMを持続投与することでRAMP2の活性化状態を作ると、癌転移が抑制されることを示しました。選択的なRAMP2活性化とRAMP3の阻害が、癌転移の新たな治療法になることが期待されます。


医学系研究科 疾患予防医科学系専攻 循環病態学教室ホームページ:
http://www7a.biglobe.ne.jp/~shindo/

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