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相場 計人 先生(株式会社アイバワークス 代表取締役会長)の講義が行われました

相場 計人 先生(株式会社アイバワークス 代表取締役会長)の講義が行われました

2020. 12.02

  • 経営者と企業

 2020年12月2日、2020年度「経営者と企業」第7回の講義として、株式会社アイバワークス 代表取締役会長 相場 計人氏より「創業57年、数度の挫折から学んだ事」と題して講義が行われました。

 当社は、建設重機などを運ぶ大型トラックの荷台部分を納品先のニーズに合わせて製造する特装車の専業メーカーであり、物流業界で高い評価を得ています。70年代から90年代には、ラリー車やRV車のパーツ製造で全国的なブランドを築きました。その後、事業分野を重量物運搬用商用車に転換。「スーパーステンレス」や「スウェーデン鋼」等の特殊な材料を使用した「こだわりの物造り」で進化を続けています。

 1964年、自動車板金修理業として創業した当初はなかなか仕事に恵まれなかったものの、丁寧な仕事を心がけてきた結果、次々に破損修理の依頼がきました。しかし「下請けではうだつが上がらない」との思いからラリー車のパーツメーカーとして、国内ではなかなか手に入らない部品を全国へ流通し大成功します。その後、ラリー車マーケットの衰退により売り上げが大幅にダウン。同じ頃、大衆化しつつあった四輪駆動車の部品製造販売へ業務転換しピンチを切り抜けました。
 トヨタや日産系等、ほとんどの自動車メーカーにライン部品・純正部品として納入を開始して業務を拡張されましたが、NHKの報道番組の影響により年商が大きく落ち込み、大勢の社員を失いました。90年代前半の「8ナンバーブーム」の到来で一時的にしのぐも「はやりものは短命」と学んだ事により、新たなマーケットへの参入を決意し、チャレンジに向けて再出発します。本来、大型車は10年使用して判断されるため、商品開発に5年・認知までに10年という長いスパンで目標を掲げスタートしました。加えて、小中型車に取り付ける除雪装置や商用ワンボックス車の屋根に乗せるルーフキャリアなども手掛けました。そして、リーマンショックや東日本大震災、ユーロシックス(排ガス規制)など幾多の危機を乗り越え、2015年には創業50周年を迎えるに至りました。

 相場氏は50年という長きに渡って会社を存続できた理由として、「自社ブランドにこだわり、どんな商品にもブランド名をつけアフターサービスを徹底して行ったこと」「常に自動車と関わる商圏から離れなかったこと」等、いくつか挙げられました。さらに、御自身が心がけてきたこととして「無理な背伸びはせず、業務の拡張は身の丈にそって考える」「商品を見極める目が大切であり、日頃から養っておく」「自社ブランドで信用を築き、生計を立てること(下請けはしない)」と述べ、最後はやはり「売ってほしい、つくってほしいと言われるまで待てるかどうかが自社ブランドとして重要」と述べられました。

 現在、当社が扱う主力商品の市場は、資材調達の難しさや大型加工設備が必要で熟練の加工職人でないと難しい点などから、参入が難しいのが実情です。当社では、全国各地に広がるユーザーからの多種多様なオーダーにも、サービス拠点を持たずして受注・製造が可能であり、広大な敷地に構える生産工場において先方のニーズに合わせた設計、製品づくりを続けており、他社が真似できないのが強みです。
相場氏は、「使う側と造る側の妥協点をどうつなげて魅力や情熱を伝えるか」など、自社ブランドの商品開発に必要なことを挙げられました。
 当社では営業担当を配置せず、インターネットやカタログ、最大の営業効果として多くのユーザーによるフェイスブック等への投稿が購入に大きく結びついており、「仲間がいるのは大きな強み」とお話しされました。そして、「就職し、社会へ出たら挫折することもあるだろうが、めげずにチャレンジしてほしい。人生は足し算です。今後の活躍と成功を祈っています」と学生に向けてお言葉をいただきました。

  • (株)アイバワークス 代表取締役会長 相場計人氏
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