大澤 寛樹 先生（空港施設株式会社 上席執行役員・財務部長) の講義が行われました
2017. 05.24
- 現代産業論
平成29年5月24日、2017年度現代産業論（産業論特論）第5回の講義として、空港施設株式会社の大澤 寛樹 氏から「航空機産業の現在と将来」と題して講義が行われました。
高齢化・低成長の影響を色濃く受ける他産業と比較して、アジア地域の人口増加や都市化、都市間輸送増等を背景に主としてアジアの成長とともに、今後、航空機産業は伸びると予想される有望産業であるとの説明がありました。
このような状況の中、同社は、羽田空港を中心に日本国内の12の主要空港において航空貨物ターミナル・格納庫等の不動産施設を保有・賃貸する事業を展開し、最近はシンガポール等の海外事業も手掛けているとの紹介がありました。
また、航空機産業を取り巻くビジネスモデルとして「アウトソース」、「オフバランス」、「ジレットモデル」、「Power by Hour」等についてご説明いただきました。これらのビジネスモデルは欧米が主導して作り上げられたものであり、政府の規制も相俟って高く、厚い壁があるものの、巨大企業であるエアバス社と同社の関係を例にとりながら、どんなに強大な相手にもビジネス上のニーズがあるので、ひるまず営業努力を行い、信頼関係を築くことによって新たな商機が生まれると締めくくられました。