教員紹介

やまだ けんぞう

山田 健三

日本言語文化 教授

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【学部長室から】書物の森林浴を

(2017-07-07「いざ、木曽路へ―中山道の歴史と「道中記」の世界―」展、挨拶文)

永平寺境内(木曽路でなく不悪)

 皆さま「いざ、木曽路へ―中山道の歴史と「道中記」の世界―」展に、ようこそ足をお運びくださいました。厚く御礼申し上げます。
 いま、中山道特に木曽路は外国人観光客にもたいへんな人気スポットになっていることをご存知の方も少なくないでしょう。それは、欧米にはない、いかにも日本らしい江戸時代の旅行を疑似体験させてくれるからのようです。街道を歩きながらの森林浴も興趣の一つで、2016年には、木曽郡南木曽町妻籠宿にある旅館が、米国発の大手口コミサイトで「外国人に人気の日本の旅館2015」の2位に選ばれたそうです。
 江戸時代は、娯楽としての旅行が生まれ徐々に定着していく時代でもあります。旅行の「先達」として様々なガイドブックが生まれます。江戸時代の旅行ガイドブック(道中記)を時代別に紐解くことでわかる興趣を是非お楽しみください。
 旅行ガイドブックという「書物」から判ることは観光情報だけではありません。どんなことが判るかは本展示のパネル解説に譲りますが、皆さん独自の関心でこれらの書物群をゆっくりと観察してもらいたいと思います。つかの間の「書物の森林浴」をお楽しみください。
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 なお、信州大学人文学部主催の書物展示としては、昨年11月に開催した「信州大学貴重書展」に引き続きの開催であります。書物の興趣を多くの方に体感していただくべく、さまざまに工夫しております。ご意見・ご感想などを是非お聞かせいただければ幸いです。
 最後に、この場を借りて、本展示の企画・運営に携わった速水香織准教授、白井純准教授、学生諸君の皆さんに感謝とともに、ねぎらいのことばを申すことをお許しください。

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