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一覧を見る『平田オリザ』(彩流社)
『平田オリザ 〈静かな演劇〉という方法』

この度、彩流社より、『平田オリザ 〈静かな演劇〉という方法』を刊行いたしました。 本書は、私が学生時代以来、継続的にその舞台を見てきた、平田オリザ関連の演劇作品についてまとめたものです。代表作となった岸田賞受賞作の『東京ノート』、植民地主義をモチーフにした『ソウル市民』、そして多言語演劇として展開された『その河をこえて、五月』や『別れの唄』、さらには、世界最先端をいくロボット演劇の数々。それらを貫く理念にして実践こそが、〈静かな演劇〉と称すべき方法であるとの見通しに即して、その方法論をまとめた上で、上記作品を個別に分析‐批評したものが本書の内容ということになります。 平田オリザや青年団に興味のある方はもちろん、現代演劇や、よりひろく芸術文化に興味のある方々に手にとって頂ければ幸いです。