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研究

『太宰治スタディーズ』vol.5

特集:単行本から読み解く太宰治

『太宰治スタディーズ』第5号表紙

隔年刊行をつづけてきた『太宰治スタディーズ』の第5号が刊行されています。 今回の小特集は「単行本と出版社──その戦略と特徴」、それをうけつつ、特集は「単行本から読み解く太宰治」というものです。文字通り、作家論や作品論ではなく、単行本という観点から、〈太宰治〉について多面的に考え直してみようという企画です。 私は「戦略としての話法──太宰治『佳日』という書物」という論文を書きました。語りの作家ともいわれる太宰治については、デビュー期の作品(「道化の華」や「狂言の神」)や、わかりやすい語りの文体をもった作品(「駈込み訴へ」や『お伽草紙』)に注目が集まりがちですが、巧まれた話法は、その作品群を通してみられるものです。今回は、戦時下に書かれたこともあって、いわゆる物語内容に注目が集まりがちな『佳日』収録短編を取りあげ、その書物内での、話法の相互連携を具体的に検討してみました。

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