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真山青果という文学者

歌舞伎公演にあわせて重版される『元禄忠臣蔵』(岩波文庫、上下2冊)

真山青果(1878-1948:本名=真山彬)という文学者がいます。 今年の「日本文学演習Ⅷ」では、小説家としての自然主義時代の代表作「南小泉村」を取り上げています。同作は仙台の農村をモチーフとした小説で、「ありのままにかく」ことを理念とした日本の自然主義にあって、島崎藤村・田山花袋という世代に対する「新進」として、正宗白鳥とともに旗手へと押し上げるインパクトをもったものでした。 その青果は原稿二重売り事件によって、文壇からホサれるのですが、1919年に劇作家として美事な復活を遂げます。その代表作は、何と言っても『元禄忠臣蔵』(1934-1941)です。同作は、開場45周年紀年を迎えた国立劇場にて、中村吉右衛門ほかによって上演されます。ちなみに、演出としてクレジットされている真山美保とは、青果の実の娘です。

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